2022年度CS年間総合トップは「劇団四季」

2023年3月20日 12時12分更新


 サービス産業生産性協議会は、2022年度JCSI(*1)調査にて調査・分析を行った34業種 342の企業・ブランドを対象とした調査結果を発表した。
*1 日本版顧客満足度指数(Japanese Customer Satisfaction Index)

この調査は、サービス産業の生産性を測るうえで重要な「顧客満足」を数値化・可視化して、企業や業種の成長に資する情報として用いることを目的とし、統計的な手法による総計10万人以上の利用者からの回答をもとに実施する顧客満足度調査で、2022年度は年4回に分けて調査したもの。

■2022年度 顧客満足 年間総合ランキング

2022年度に調査された27業種の239企業・ブランドの中から、高い評価を受けた上位51社は以下。エンタテインメント、通信販売、シティホテル、ビジネスホテル、飲食、国内長距離交通などの業種から多くの企業・ブランドが上位にランクインし、特に通信販売業種は8社がランクインし、最多となった。

また、指標別の年間総合順位表が発表された。各企業・ブランドの「顧客期待」「知覚品質」「知覚価値」「顧客満足」「推奨意向」「ロイヤリティ」の6つの指標を基にランキングされている。このランキングでは、エンタテインメント業界が目立っており、中でも、全ての指標で上位にランクインした劇団四季が、総合順位でもトップに輝いた。
また、帝国ホテル、レクサス店、宝塚歌劇団、東京ディズニーリゾートなども上位にランクインしている。通信販売業界ではヨドバシ・ドット・コム、ビジネスホテル業界ではドーミーインやリッチモンドホテルもランクインしている。

業種別顧客満足においては、長期にわたる顧客満足度1位の企業・ブランドが明らかになった。「帝国ホテル」「阪急電鉄」「ヤマト運輸」「楽天カード」「オーケー」「ディスカウントドラッグコスモスが」は、10年以上の連続1位となった。
特にシティホテル業界で14年連続1位となっている帝国ホテルは、業界内でも顧客満足度の高さが突出している。また、通販業界では楽天カードが、スーパーマーケット業界ではオーケーが、ドラッグストア業界ではディスカウントドラッグコスモスが12年以上連続1位を獲得していることが分かった。これらの企業・ブランドは、長期にわたって顧客満足を維持していることから、優れたサービス提供に努めていることが伺える。

2022年度サービス産業生産性協議会調べ

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