2023年3月期第1四半期は増収減益ーソフトバンク
2022年8月5日 11時19分更新
ソフトバンクは4日、2023年3月期第1四半期の決算を発表した。
<全社業績>
2023年3月期第1四半期の売上高は1兆3620億円、前年同期比0.4%増、営業利益は2471億円、同13%減、親会社の所有者に帰属する純利益は1285億円、同15%減となった。通期業績予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高23%、営業利益25%、親会社の所有者に帰属する純利益24%と、計画通り進捗しているとのこと。
<セグメント別業績>
1.コンシューマ事業
前年同期比4%減収、同16%減益となった。通信料値下げ影響や獲得関連費の増加などが影響した。なお、通信料値下げによる減益影響は、2022年度を底に次年度以降は大幅に縮小を見込むとのこと。営業利益の通期業績予想に対する第1四半期の進捗率は32%と、期初想定より順調に推移し、スマートフォン累計契約数は前年同期末比7%増となっている。また、スマートフォンおよび主要回線の純増数が前年同期比で大幅に改善した。
2.法人事業
前年同期比3%増収、同5%減益となった。2022年3月期第1四半期に発生した一時的な費用の戻し入れの影響(27億円)を除けば2%の増益。ソリューション等の売上高が前年同期比12%増と引き続き好調で、ソリューション等売上のうち7割超を占める“継続収入”は前年同期比12%増となった。安定的な業績拡大に貢献しているとのこと。
3.ヤフー・LINE事業
前年同期比5%増収、同3%減益となった。成長に向けた採用強化に伴う費用の増加などが影響した。国内物販eコマース取扱高は前年同期比6%増となった。
4.PayPay
2022年6月末時点の登録者数は4800万人超。同四半期の決済回数は11.1億回。決済取扱高(GMV)は1.7兆円と前年同期比38%増となった。
5.PayPayの連結子会社化
PayPayは、事業育成期から本格的なマネタイズ期に移行。同社およびZホールディングスの顧客基盤やサービスと「PayPay」をより深く連携させ、PayPayおよび同社グループの企業価値を最大化するため、両社が共同経営する中間持株会社を通じてPayPayを連結子会社化する。連結子会社化は2022年10月1日を予定し、2023年3月期第3四半期に再測定益の計上を見込むとのこと。
PayPay自体の成長に加え、同社およびZホールディングスが共同でPayPay経済圏を拡大させることにより、同社のコンシューマ事業、法人事業、グループ企業の成長につなげるとのことだ。PayPayの連結子会社化後は「金融(仮称)セグメント」を新設予定。同社の事業ポートフォリオに決済・金融を本業として加え、「Beyond Carrier」戦略をさらに加速させるとのことだ。
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