世界の旅行&観光競争力ランキング、トップはスペイン!日本は前回に引き続き4位

2019年9月13日 10時51分更新


 ダボス会議の主催で知られる世界経済フォーラムが隔年で実施する「旅行・観光競争力調査」の2019年度版が公表され、日本は、2015年度版では9位だったが、今回の調査では、前回の2017年と同じく4位だった。

 トップ3はスペイン、フランス、ドイツの順。アジアでは中国が2ランクアップの13位、香港が3ランクダウンの14位、韓国が3ランクアップの16位と、前回との比較でばらつきはあるものの、日本のライバルである東アジア勢が上位に食い込んでいる。

 この調査は、旅行・観光の競争力を測る14分野90指標を用いて行われるもの。このうち、7点満点のスコアで日本が6点以上を取って高評価だった分野は、「安全・安心」(6.2)、「保健衛生」(6.4)、「ICT活用」(6.2)、「陸上交通と港湾インフラ」(6.0)、「文化資源とビジネス旅行」(6.5)。
観光力評価

 14分野からさらに細分化された90指標のうち、「1万人あたりの医療機関ベッド数」、「国内陸上交通(列車、鉄道、バス、タクシー)」の効率性などが首位を獲得。一方で、120位を下回ったのは、「ビザ要件」(120位)、「購買力平価の低さ」(128位)、「絶滅危惧種の割合の低さ」(132位)。価格競争力の分野(日本113位)については、スペインが101位、フランスが128位と、観光大国といわれる国は総じて低い。今後の課題として、多様な価格帯と、環境への配慮があげられる。

「旅行・観光競争力レポート2019」ランキング ※カッコ内はスコア。
1.スペイン(5.4)
2.フランス(5.4)
3.ドイツ(5.4)
4.日本(5.4)
5.米国(5.3)
6.英国(5.2)
7.オーストラリア(5.1)
8.イタリア(5.1)
9.カナダ(5.1)
10.スイス(5.0)
11.オーストリア(5.0)
12.ポルトガル(4.9)
13.中国(4.9)
14.香港(4.8)
15.オランダ(4.8)
16.韓国(4.8)
17.シンガポール(4.8)
18.ニュージーランド(4.7)
19.メキシコ(4.7)
20.ノルウェー(4.6)
21.デンマーク(4.6)
22.スウェーデン(4.6)
23.ルクセンブルク(4.6)
24.ベルギー(4.5)
25.ギリシャ(4.5)
26.アイルランド(4.5)
27.クロアチア(4.5)
28.フィンランド(4.5)
29.マレーシア(4.5)
30.アイスランド(4.5)
観光力TOP20 観光力TOP21~
 
 
 

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