国内で初!ドコモがディズニー作品見放題の定額制動画配信サービスを提供―朝日新聞デジタル
2019年3月8日 14時15分更新
NTTドコモとウォルト・ディズニー・ジャパンは、国内で初めてディズニーが持つ4ブランド(ディズニー、ピクサー、スター・ウォーズ、マーベル)の映像が見放題となる定額制動画配信サービス「Disney DELUXE(ディズニー・デラックス)」を提供すると発表した。
自社のコンテンツを囲い込み、米ネットフリックスなど急成長する動画配信事業者に対抗する狙いだ。
朝日新聞デジタルによると、米ウォルト·ディズニー·カンパニーの幹部、ルーク·カン氏は7日、東京都内で開いた発表会で「このサービスによって、ディズニーファンはどこにいても作品を楽しめる。特別な体験につがなる」と話した。
サービス名は「ディズニーデラックス」。料金は月700円(税抜き)で、4ブランドは「ディズニー」「スター·ウォーズ」のほか、ファインディング·ニモやトイ·ストーリーなどの映画で知られる「ピクサー」、スパイダーマンやアベンジャーズなどの「マーベル」の作品が追加料金なしで見られるようになる。
これまで他社の動画配信サービスに提供していなかった「アナと雪の女王」や「リメンバー·ミー」などの人気作品を投入する。他社の定額制サービスに提供してきたディズニー作品については、今後は基本的に引き上げ、「ディズニーデラックス」でしか見られないようにするという。
ドコモはサービスの顧客管理や決済を担うが、ドコモの携帯電話利用者以外でも「ディズニーデラックス」のウェブサイトから登録すればサービスは利用できる。作品はスマートフォンのほか、パソコンやインターネットに接続したテレビなどで視聴できる。
スマホなどで動画を見る習慣が広がり、動画配信サービスの国内市場は急拡大している。デジタルコンテンツ協会によると、17年は前年より13%伸びて1850億円に。22年には
2600億円に達すると見込む。
草分け的な存在の米ネットフリックスや通販大手の米アマゾンのほか、国内勢も含めて各社が独自の作品を作るなどして、競争が激しくなっている。
後発のディズニーは自前のコンテンツを囲い込み、さらに7千万件以上の携帯電話の契約を持つドコモと組んで営業活動を進め、食い込みを図る。
ICT総研の調査では、定額制動画配信サービスの利用者は10~70歳代の1~2割といい、伸びしろは大きいとみられている。幅広い年齢層にコアなユーザーを抱えるディズニーの参入は、他社から客を奪うというより、市場の伸びを加速させるのではないかと予測している。
日本は特にディズニーの情熱的なファンが多い。今回のサービスは日本市場向けの特別なサービスとなる。2019年9月からプレサービスを開始する5Gだが、今後の動画の発展性を、今回のDisney DELUXEを皮切りに拡大していくのだろう。