プロ野球の新人選択(ドラフト)会議が25日、都内のホテルで行われた。今夏の第100回全国高校野球選手権記念大会で活躍した選手が注目を浴びる中、史上最多となる11球団が高校生を1位入札した。
今年の甲子園で春夏連覇を果たした大阪桐蔭では、投打の「二刀流」で大きな注目を集めた根尾昂内野手に4球団が1位入札し、抽選の結果、中日が交渉権を獲得した。また、俊足強打の左打者、藤原恭大外野手には3球団が競合し、抽選の結果、ロッテが交渉権を獲得した。
高校No.1遊撃手として高評価を受けていた報徳学園の小園海斗内野手も4球団が指名し、広島が当たりくじを引いた。
1位の第1回入札は根尾、小園に4球団、藤原に3球団が競合し、計11球団が高校生を1位入札するという異例の展開となった。最初の入札がこの3選手以外だったのは、日本体育大の松本航投手を指名した西武だけだった。
また、今夏の甲子園で準優勝の原動力となり注目された、最速152キロを誇る金足農の吉田輝星投手は、1位の1巡目で入札こそなかったものの、日本ハムが外れ1位で単独指名に成功し、交渉権を獲得した。
今回のドラフト会議による12球団の指名選手は以下のとおり。
■セ・リーグ
■パ・リーグ
昨年のドラフトで大きな注目を集めて日本ハムに入団した清宮幸太郎は、高校通算111本塁打の長打力を武器に、今季1軍で7本塁打を放つなど、1年目としては王貞治に並ぶ記録をマークし、大器の片鱗を見せつけた。
今回のドラフトで指名された未来のスター候補たちは、これからプロ野球をどのように沸かせてくれるのだろうか。いまからその成長が楽しみだ。