東京が8位にランクイン、半数がアジア太平洋の都市!Mastercard「2018年度世界渡航先ランキング」
2018年9月28日 15時26分更新
Mastercardは、「2018年度世界渡航先ランキング(Global Destination Cities Index)」を発表した。同ランキングは、海外からの渡航者数(1泊以上)と渡航先都市での消費額で世界の都市をランク付けしている。162都市を対象に、公表値にもとづいて海外からの渡航者数と消費額を導き出している。また、翌年の渡航者数の予測は、同ランキングが発表される以前の直近の旅行動向見通しを加重平均して算出している。
その結果、東京が8位にランクインし、バンコク、ロンドン、およびパリが上位を占めた。ランキングの半数がアジア太平洋の都市となっている。
世界渡航先上位10都市を訪れる渡航者(1泊以上)の年間成長率(2017年)は、ソウルを除く各都市で上昇し、2018年の予測では、大幅な渡航者数の増加により全般的な成長が見込まれる。
年間約2,000万人の渡航者が海外から訪れるバンコクは、今年も1位に選出され、2018年には9.6%の成長が予測される。興味深いのは、バンコクを訪れる渡航者が平均で4.7泊滞在し、1日あたりの平均消費額が173ドルであった点。手頃な費用なため渡航者の支出意欲が促され、バンコクはパリ、シンガポール、ソウルよりも旅行しやすい都市として見られる一方、2位にランクインしたロンドンよりも消費額が多くなっている。
また、中国人観光客の渡航先としてアジア太平洋の都市が人気で、中でも東南アジアの都市が多く選出されている。
渡航者の消費額に関しては、1位には昨年に続きドバイが選出され、1日あたりの平均消費額は537ドル。シンガポールやバンコク、東京などアジア太平洋の4つの都市もトップ10に選出されている。
さらに、日本の都市が世界の渡航先として最も成長していて、中でもレジャーの誘致に力を入れている地域の沖縄が39.2%、京都が27.8%、大阪が23.6%と2009年から2017年の過去8年間の年平均成長率が最も伸びている。
Mastercardは、過去10年にわたり渡航先の都市とその都市に関する分析を行ってきた結果、渡航先ランキングの上位に入るには、「堅固な都市インフラ、ビジネスと娯楽面での魅力、力強い地域文化が重要な要素であることが分かった」としている。