国内航空12社の欠航率・遅延率が低いことが顧客満足度に直結?年間ベストは「スカイマーク」―国交省

2018年8月3日 14時11分更新


 国土交通省は、2018年度第1四半期(2018年1月~3月)の特定本邦航空事業者・航空輸送サービスに係る情報公開をおこなった。それによると、本邦12社の平均遅延率(出発予定時刻よりも15分を超えて出発した便が対象)は前年度と比較して2.32ポイント悪化して13.73%に。欠航率は0.62ポイント悪化して1.78%となった。

 2018年1月~3月に遅延が最も多かった航空会社は、春秋航空日本(SJO)が25.51%。機材繰りによる遅延が18.37%を占めた。次いで、バニラ・エア(VNL)が23.98%、ピーチ・アビエーション(APJ)が23.51%、ジェットスター・ジャパン(JJP)は20.01%。遅延が最も少ないのは今期もスカイマーク(SKY)で6.81%。大手では、日本航空(JAL)が12.60%、全日空(ANA)が14.07%だった。
飛行機遅延率

 一方、欠航がもっとも多かった航空会社も春秋航空日本(SJO)で3.92%。最大の要因は機材繰りで3.68%を占めた。そのほか欠航が多い順に、ジェットスター・ジャパン(JJP)が2.75%、AIRDO(ADO)が2.27%。そのほか、日本航空(JAL)は1.90%、全日空(ANA)は2.06%だった。

飛行機欠航率

 なお、スカイマークは遅延率と欠航率のいずれも最少を記録。2017年度全体でも、遅延率が6.94%、欠航率が0.59%で最少となった。

 国土交通省による「特定本邦航空事業者航空輸送サービスに係る情報公開」は、透明性をもって航空会社間の競争状況を確認すると同時に、「航空利用者による自由かつ的確な航空輸送サービスの選択を可能にする」ことを目的に4半期毎に発表。また、比較については「対象となっている路線が各航空会社によって異なっており、路線毎・季節毎に欠航・遅延の特性が異なることから、単純な比較には適さない」としている。

 情報公開対象となっている特定本邦事業者は、日本航空(JAL、ジェイエア、北海道エアシステム)〔JAL〕、全日空(ANA、ANAウィングス)〔ANA〕、日本トランスオーシャン航空〔JTA〕、スカイマーク〔SKY〕、AIRDO〔ADO〕、ソラシドエア〔SNJ〕、スターフライヤー〔SFJ〕、ピーチ・アビエーション〔APJ〕、ジェットスター・ジャパン〔JJP〕、バニラ・エア〔VNL〕、春秋航空日本〔SJO〕、エアアジア・ジャパン〔WAJ〕。エアジャパンは、2017年10月29から運航を開始した。
 
 対象となっている路線が各航空会社によって異なっており、路線毎・季節毎に欠航・遅延の特性が異なることから、単純な比較には適さない。(夏期は沖縄路線等で台風の影響を受けやすく、冬季は北国等で積雪の影響を受けやすい。結果から、劇的に差があるとはいえず、遅延率や欠航率から航空会社を選ぶには決め手にかけるようだ。

 
 
 

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