日本のインターネットサービス利用者数ランキングを発表、PC1位は「Yahoo! JAPAN」ーニールセンデジタル
2017年12月21日 10時34分更新
ニールセン デジタル株式会社は、PC版インターネット視聴率情報Nielsen NetView、スマートフォン視聴率情報Nielsen Mobile NetViewのデータをもとに、2017年の日本におけるPCとスマートフォンの2スクリーンでのインターネットサービス利用者数ランキングを発表した。
2017年におけるPCからの利用者数TOP10サービスをみると、2016年のTOP10サービスのうち9つのサービスがランクインしており、今年も大きなランキングの変化は見られなかった。利用者数が最も多かったのは「Yahoo! Japan」の3,377万人で、利用者数は横ばい。2位以下のサービスの利用者数の減少率も一桁台と縮小し、増加したサービスも複数存在。(図表1)。
一方、スマートフォンの利用者数TOP10サービスでは、TOP10のうち9つのサービスで利用者数が引き続き増加。1位は「Google」、2位は「Yahoo! JAPAN」となり、「Google」は今年に入り利用者が6,000万人を超えた。1位から8位までは、順位も昨年と同様となり、固定化の傾向が見える。最も増加率が高かったのは9位の「Hatena」で31%の増加となり、昨年のTOP10圏外からのランクインとなった。(図表2)
スマートフォンアプリでも、引き続き利用者数増加の傾向が見られたが、TOP10サービスの顔ぶれは昨年と変化はなく、圏内での順位の微動があったのみ。最も利用者数の多かったアプリは5年連続「LINE」で、利用者数は2016年から14%増加し、4,968万人となった。「LINE」と2位「Google Maps」との利用者数の差は1,600万人となり、去年同様に2位以下を引き離す形。増加率が高かったのは「Yahoo! JAPAN」アプリの31%だった。(図表3)
■デバイス別の利用者数トップ10
同社エグゼクティブアナリストの中村氏は、次のように述べている。「今年のTOP10の顔ぶれをみると、PC、スマートフォンともに、昨年とほぼ同様のサービスがランクインしていました。PCでは利用者の減少に歯止めがかかり、スマートフォンではTOP10の顔ぶれが固定化しはじめた傾向が見られました。特にアプリでは、大きく順位が入れ替わるほど突出して利用者数を伸ばしたアプリは有りませんでした。2017年もSNSやフリマ、動画サービスなど話題となっていたアプリはありましたが、利用者数でみると、まだTOP10までランクインするほど浸透しておらず、伸びしろがあることが分かります。一方で、ここ数年の傾向をみると、話題となったサービスでも数年で一気にマジョリティを獲得するようなサービスは表れておらず、市場が成熟化したことに伴い、消費者ニーズが細分化され始めていることが想像できます。そのような状況の中で、企業は自社のターゲットを十分に理解し、彼らが利用しているサービスを効率的に組み合わせながら、コミュニケーションを図っていくことが必要不可欠な状況となっていることを理解する必要があります」。
この調査は、全国4万人以上のオンライン視聴者パネルを通じてデータを収集したもの。モバイルの分析対象は全国8000名(iOS、Android各4000名)のモニターによる。