年初のCM好感度No.1は、auが3年連覇!SMAPが残した記録にも注目!2017年1月前期 銘柄別CM好感度
2017年1月17日 17時14分更新
CM総合研究所は、年末年始のCM好感度ランキング上位を発表した。
2017年1月前期の銘柄別CM好感度(1月4日実査)において、オンエアされた全2372銘柄中の1位は、3年連続でKDDIの『au』であった。2015年元日にスタートした「三太郎」シリーズは、今年も元日からメインキャストが出演する新作をオンエア。WANIMAが童謡『ピクニック』をロック調にアレンジして歌う『やってみよう』に乗って、書き初め、凧揚げ、餅つきなどの正月らしいシーンと、今後のストーリーを予感させるような和太鼓と三線のセッション、ヲタ芸、居合切りに挑戦する三太郎たちのシーンをつなぎ、「やってみよう」という前向きなテーマを表現した。
2位はソフトバンク系列の格安スマホ『ワイモバイル』。投稿した『PPAP』の動画が世界中で大ブレイクしたピコ太郎を起用し、桐谷美玲と”ふてニャン”と共演するCMがヒットを飛ばした。
3位は『SoftBank』。「白戸家」シリーズでは、一家が七福神に扮したり、映画『シン・ゴジラ』とのコラボCMが好調だった。
ランキング上位は人気の高いシリーズCMが席巻し、携帯3キャリアに格安スマホサービス事業が加わり、通信系のCM競争はますます激化している。
■2017年1月前期 銘柄別CM好感度TOP10(CM総合研究所調べ)
2017年1月前期(2016年12月20日〜2017年1月4日)の調査期間中、わずか1回の放送回数でCM好感度を獲得した作品が50作品あった。さらにこの期間に初めてオンエアされた作品にしぼると8作品。そのうち、視聴者から最も多くの支持を集めたのが、『SoftBank』の「今まで本当にありがとう。」篇であった。2016年末をもって解散したSMAPが、『SoftBank』のCMに登場した2009年から2015年までのさまざまなシーンを60秒に編集したもので、12月26日の『SMAP×SMAP』最終回で放送されるとたちまち大きな話題となり、2017年1月前期の作品別CM好感度においても、3546作品中の13位となった。過去の同期間において、1回の放送で最も多くのCM好感度を獲得したのも、SMAPと「白戸家」がコラボした『SoftBank』の330秒の「クリスマスの手紙」篇(2011年12月29日放送)であった。
『SoftBank』のCMでSMAPのデビュー月となる2009年8月、5人が揃って華やかなステージで踊る「SMAP大移動」篇は60秒バージョンを東京キー5局同時刻にオンエアした。この作品は同月度調査で作品別CM好感度の歴代ナンバーワンスコアを叩き出し、この記録はいまだに破られていない※。「SoftBank×SMAP」の多くのCMシーンが広告業界に残した大きな軌跡は、時代の記録として忘れずに記しておきたい。
*2011年4月度のACジャパンを除く
■2017年1月前期 放送回数1回でCM好感度を獲得した8作品(CM総合研究所調べ)