「CEATEC JAPAN 2016」幕張メッセで開催、革新性に優れた製品「CEATEC AWARD 2016」発表

2016年10月6日 21時00分更新


 一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)、一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)の3団体で構成するCEATEC JAPAN実施協議会は、2016年10月4日(火)から10月7日(金)までの4日間、幕張メッセで『CEATEC JAPAN 2016』を開催している。
 
 CEATEC JAPANは、今年で17回目を迎えた。本年より、「IT・エレクトロニクスの総合展示会」から「CPS/IoT Exhibition」に大きく舵を切り、未来を見据えたコンセプトや新しいビジネスモデルを発信する場として、ライフスタイルと産業構造を変える可能性を持つCPS/IoTの「テクノロジーショーケース」に生まれ変わった。展示会場を先端技術の活用シーンごとに「社会エリア」、「街エリア」、「家エリア」、「CPS/IoTを支えるテクノロジー・ソフトウェアエリア」の4つに分け、将来的にCPS/IoTがどのようにライフスタイルを変えていくのかが体感できる構成になっている。
 また、CPS/IoT時代に向けたキーノートスピーチをはじめ、アメリカ、ドイツなどの最新動向、人工知能(AI)やIndustry 4.0、Fintechなどの多様なテーマで展開される137本のコンファレンスでは、各分野で技術をリードする国内外のトップ企業や研究機関などから多数のキーパーソンが登壇する。
 
 今回のテーマは「つながる社会、共創する未来」。CPS/IoT社会を支えるキーテクノロジから、それらを活用するサービスまでが一堂に会し、新時代のビジネスモデルを発信する「CPS/IoTの総合展」となるCEATEC JAPAN 2016には、昨年比22%増となる648社/団体が出展。来場者数は4日間の会期中15万人を見込んでいる。
 
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 そして、この度CEATEC JAPAN 2016に展示される技術・製品・サービス等の中から、「総務大臣賞」ならびに「経済産業大臣賞」の受賞製品が発表された。
 これらの賞は、学術的・技術的観点、将来性等でイノベーション性が優れていると評価できるものをCEATEC AWARD審査委員会が厳正に審査審査・選考を行い、表彰するものである。
 

シャープの「高度広帯域衛星デジタル放送受信機」が総務大臣賞を受賞

 総務大臣賞を受賞したのは、シャープの「高度広帯域衛星デジタル放送受信機」。
本機は業界で初めて2016年8月から試験放送を開始している8Kスーパーハイジジョン放送の専用受信機である。同社8Kモニター(LV-85001)と接続することで、フルハイビジョンの16倍の解像度を持つ超高精細映像を表示することができる。同時に複数の番組を放送する4K放送のマルチ編成放送が受信できるほか、8K放送の特徴である三次元音響の22.2ch音声出力にも対応している。2018年に予定されている8K実用化放送に向けた検証機器に使用できる。
 
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経済産業大臣賞は富士通「網膜走査型レーザアイウェア技術」

 続いて、経済産業大臣賞を受賞したのは、富士通の「網膜走査型レーザアイウェア技術」。網膜走査型レーザアイウェアと呼ぶ、超小型レーザープロジェクタから網膜に直接映像を投影するヘッドマウントディスプレイである。HDMIによる外部入力画像や内蔵カメラの撮像を見ることができる。光学系をフレーム内側に配置することで、突出部がなく違和感の小さいデザインを実現している。視力やピント位置に影響されにくいという特長から、視覚障害者(ロービジョン)に対する視機能支援として開発を進めている。
 
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