今年も熱闘続く甲子園!レジェンドとして語り継がれる球児1位はゴジラ松井!伝説の高校球児ランキング
2016年8月18日 15時05分更新
白熱するリオ五輪と時を同じく、連日激闘が繰り広げられている全国高校野球選手権大会。高校野球も昨年で誕生から100年、これまで数々の歴史に残る名勝負や未来のスター選手を輩出してきた。そこで、ORICON STYLEでは10代~50代の男女を対象に、「伝説を残したと思う高校球児」について調査を実施、『伝説の高校球児ランキング』を発表した。
その結果、ずっしりとした体格と並外れた長打力で名門・星稜高校(石川県)1年生時から4番を務め、“ゴジラ”の愛称でも親しまれた【松井秀喜】氏が1位に選ばれた。
小さい頃から体の大きかった松井少年は、野球のほか柔道や相撲にも勤しむスポーツ少年だった。中学進学のタイミングで野球一本にしぼるとメキメキ腕を上げ、3年生の頃には飛距離130mを記録するまでになったという。その後、ラブコールを受け名門・星稜へと進み、その実力を遺憾なく発揮。日本プロ野球界からも注目を集める存在になっていった。そんな松井と高校野球を語る上で欠かせないのが、最後の甲子園での出来事。2回戦の明徳義塾戦で相手チームから徹底的にマークされた松井は、5打席連続で敬遠にあいバットを振らせてもらうことができず…星稜高校は2対3でその夏を終えた。
その“事件”は、高校野球のあり方を巡りさまざまな物議を醸したが、当の本人は「敬遠は相手のやり方だと思う」などと悔しい気持ちをグッと堪えてコメント。スポーツマンシップを貫いた大人の対応に、いち球児ながら国民的な好感度を高めていったことは言うまでもない。その異例の出来事は、「敬遠にあったのに泣き言ひとつ言わなかった松井選手。若い頃から人間としての器が大きかったのだと改めて驚かされます」(岩手/30代・男性)、「体格もプレーも超ド級だったので、(敬遠は)それだけの大物だったんだなと感じさせる出来事でした」(北海道/50代・女性)などと、今も視聴者の脳裏に焼き付いているようだ。
次いで2位には、横浜高校(神奈川県)のエース投手として活躍した“平成の怪物”【松坂大輔】選手。2年生時に夏の県大会で悔しい敗北を喫して以降、猛特訓を積み、翌3年時には見事夏の甲子園に出場したのだが、その98年の横浜高校は、壮大なドラマを繰り広げたことでも知られている。まず、準々決勝のPL学園戦では、延長15回におよぶ激しい攻防戦を。準決勝の明徳義塾戦では、劇的な逆転勝利をおさめた。そして運命の決勝・京都成章戦では、松坂が嶋清一以来59年ぶり2人目となる決勝戦でのノーヒットノーランを達成し、春夏連覇を成し遂げた。その一連の活躍は、「疲れている体で決勝の舞台で偉業を達成する松坂の気力と精神面の強さに感動を覚えた」(神奈川/50代・男性)、「高校生ながら150キロ超えの剛速球も投げていた松坂はやはりすごかった」(広島/30代・男性)と、お茶の間に多くの衝撃と感動を届けた。
続く3位の早稲田実業高校(西東京)【斎藤佑樹】選手と、4位の駒大苫小牧高校(北海道)【田中将大】選手は、やはり06年夏の甲子園決勝での“投手戦”が印象深い。夏季大会3連覇を目指す駒大苫小牧の田中と初優勝を狙う早実の斎藤、両エースは一歩も引けをとらない投球を見せ延長15回でも決着がつかず… 37年振りの決勝引き分け再試合に。2人は翌日も全力投球で挑み、最後は斎藤が田中を三振に打ち取ってゲームセットするという、まさに劇的な決勝戦だった。“ハンカチ王子”の愛称でアイドル的な人気を博した斎藤と、男気あふれる東北魂を見せた田中の対照的なキャラクターも話題になったが、あれから10年、2人の今を誰が想像できただろうか?
PL学園高校(東東京)で1年生時から4番打者として名を馳せた【清原和博】氏は5位、エース投手として活躍した【桑田真澄】氏は6位と、ここでも“KKコンビ”が仲良くランクインしたほか、作新学院高校(栃木)出身で、剛速球と巧みなカーブを武器に“元祖怪物”と呼ばれた【江川卓】氏や、早稲田実業高校(西東京)出身で投げてよし、打ってよしのマルチな才能を発揮した【王貞治】氏など、上位には記憶に新しい名球児から往年のスターまで、バラエティ豊かな名前が並んだ。
■調査概要
調査時期:2016年7月25日(月)~7月27日(水)
調査対象:計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
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