5月の「労働節」訪日中国人の消費動向、したいこと1位に「買い物」、買いたいもの1位は変わらずの「化粧品」が人気!

2016年4月22日 15時28分更新


 ホットリンクグループである株式会社トレンドExpressは、訪日を予定している中国人のSNS上のクチコミを分析し、まもなくやってくる中国の祝日「労働節」(2016年5月1日)時期の訪日中国人の消費動向予測を発表した。

 労働節に日本でしたいことランキングでは、「買い物」がダントツで1位となった。なかでも注目するべきは、4位に「日本人と友達になりたい」がランクインしていることである。“コト消費”の需要が高まる日本旅行だが、「日本人と友達になりたい」がその極みとも言える。中国では外国人の友達がいるのはちょっとしたステータスであり、今旅行先としても人気な日本の友達がいることは自慢の種となっているのではないだろうか。
 その他には、「日本料理を食べたい」だけでなく、7位「日本料理を作りたい」がランクイン。観光地などで体験できる“そば打ち”、“わさび作り”、“箱寿司作り”等はとても人気を集めた。また、13位「アニメの聖地を回りたい」、14位「アイドルのコンサートに行きたい」などは個人旅行化が進む日本旅行を象徴する結果といえよう。身近に会いに行ける日本のアイドルは、中国のオタクにとっても魅力的なようだ。
日本でしたいことランキング

 2016年3月1日~27日に、新浪微博上で労働節の時期に日本旅行の予定があると書き込まれた投稿から、「日本で○○したい」と書き込まれた内容を収集、集計。

 また、日本で買いたいものランキングでは、時期を問わず人気な「化粧品」、「医薬品」が1位、2位となり、3位に「生活用品」という結果となった。昨年の労働節では、「温水洗浄便座」のブームが去り、人気が急下降したのが特徴的であったが、今年の特徴は「ベビー用品」が4位に入ったことが挙げられる。中国人は冷気を嫌うため出産や子育てには寒くない夏頃が好まれる。夏頃に合わせて出産を計画する人が多いため、労働節のタイミングでは出産準備のためにベビー用品がよく買われることが予想されている。今年に入って特に人気が高まっているベビー用品は、「LOLA カルシウム+D」「おこさまクリーム」「アトピタ保湿しっとりクリーム」の3商品で、LOLA カルシウム+Dは子ども用ではないが、妊婦からの人気を集めているようだ。
 今年は10位「キッチングッズ」、12位「カー用品」、14位「スマホグッズ」も目立っている。中国でも春から6月にかけては結婚の多い時期のため、新婚旅行として訪日する夫婦も多く、新婚生活用にキッチングッズの需要が高まると予想されている。同様に、春は新車購入のシーズンでもあるため、カー用品の需要も上昇するとのことだ。

日本で買いたいものランキング

 2016年3月1日~27日に、新浪微博上で労働節の時期に日本旅行の予定があると書き込まれた投稿から、「日本で買いたい」と書き込まれた内容を収集、集計。

 さらに、訪日中国人たちが労働節に行きたいと思っている地域は「東京」が2位以下を大きく引き離し1位となった。注目すべき新たな傾向として、3位に「北海道」、4位に「札幌」がランクインしていることだ。昨年の労働節に限らずこれまで上位は、東京に加え大阪・京都等の関西圏が独占していたが、1月頃から“雪”目的で訪日中国人が増加した北海道地方の人気が継続する結果に。場所によってはまだ雪が残っているところもあるため、最後の“雪景色”を堪能したいという需要も推測される。また具体的な投稿を見ると、「労働節の時期なら桜じゃなくて北海道のラベンダー。桜同様の圧巻の景色」という、北海道のラベンダーを楽しみにする声もあったようだ。
 また、「ラーメン二郎」や「恐山」が初登場のスポットとしてあがっており、これまで以上にマニアックな場所へ分散化が進んでいることが分かる結果となった。

日本で行きたい場所ランキング
  
 2016年3月1日~27日に、新浪微博上で労働節の時期に日本旅行の予定があると書き込まれた投稿から、「日本で○○に行きたい」と書き込まれた内容を収集、集計。 
  
  

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