タブレット所有者の端末への満足度は高い傾向に、8割が「購入前の期待通りに使えている」と回答
2015年12月28日 17時48分更新
GfK Japanはタブレット端末の利用実態調査を実施し、利用頻度、満足度、購入意向について調査結果を発表した。
まずタブレット所有者に端末の使用頻度について聞いたところ、最も多かった回答は「毎日使用する」で、51%を占める結果となった。「週2~3回程度」が17%、「週1回程度」が10%と定期的な使用しているユーザーが多い一方、「ほとんど使用していない」も17%に上っている。またタブレット端末所有者の内、スマートフォンの非所有率は31%であったが、この31%に限ると「毎日使用する」とした割合は63%に達しており、スマホの所持によってタブレットの使用頻度が異なる結果となっている。
次にタブレット端末使用者へ端末の「価格」、「軽さ」、「画面サイズ」、「操作のレスポンス」の満足度を尋ねたところ、いずれの項目でも高い満足度が見られたという。「画面サイズ」では90%が「満足」と回答し、「軽さ」に関しても76%が「満足」と回答。「購入前の期待通りに使えている」とした人は83%に上っており、ユーザーは自分の用途に合わせて適切な端末を概ね購入できているようだ。
一方でタブレット端末使用者の買い替え/買い増し意向を見てみると、「1年以内に端末を買い替える、買い増す」が15%、「使用端末が壊れたら購入を検討する」は27%、「今は検討していないが、いずれ検討する」が49%と、全体的に買い替え/買い増し意向が低調な様子が見られた。
2015年のタブレット個人向け市場は前年8%増の約480万台に達すると見込みであり、需要は増加してきている。しかし買い替え需要は上記の通り低い傾向にあるため、新規ユーザーの獲得が一通り落ち着いたら成長も鈍化してしまうだろう。GfKは「今後の市場拡大のためには、使い方の提案により機器の必需性を高めることが重要」であると指摘している。
調査は18~69歳の男女約6,700名(内、タブレット端末所有者約1,400名)を対象に、インターネット調査にて実施された。調査期間は2015年9月18日~9月28日。タブレット端末を「画面サイズ5.6インチ以上、タッチスクリーンを備え、iOS、Android等の軽量OSを搭載するスレート型情報端末」と定義しており、Windows8搭載端末は含まれていない。