「金融」「製造」は敬遠? ― 大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング
2015年10月29日 14時03分更新
【図表】大学1、2年生が就職したくないと思う業種
与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社は、第1回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査結果を発表した。
「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」における企業1位は、「地方公務員」となった。次いで「国家公務員」が2位、「日本赤十字社」が3位となり、以下、4位「日本郵便」、5位「みずほ銀行」、6位「ソニー・ミュージックエンタテインメント」、7位「三菱東京UFJ銀行」、8位「全国農業協同組合連合会(JA全農)」、9位「日本テレビ」、「集英社」と続いた。
業種別では、公務員が1位(地方公務員)と2位(国家公務員)を独占したほか、銀行業が4社(みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ信託銀行)と最も多い結果となった。また、放送業や出版社などのマスコミ系業種が4社(日本テレビ、集英社、フジテレビジョン、TBS)ランクインしている点が目立つ一方で、製造業のランクインが6社に留まるなど、特徴的な結果となった。
公務員と民間企業の志望度を比較すると、公務員への志望が47.2%と半数近くにのぼっており、大学1、2年生時点での公務員に対する人気の高さがうかがえる結果となっているとのこと。
就職したい業種についての結果では、1位が「公的機関・士業」となり、2位が「金融・法人向けサービス」、3位が「メディア」。
逆に、就職したくない業種についての結果では、1位が「金融・法人向けサービス」、2位が「自動車・重機械」、3位が「小売・外食」となった。
「自動車・重機械」、「小売・外食」に関しては、就職したい業種ランキングで下位であり、就職したくないランキングでは上位である点から、就職先として敬遠されがちな業種となっていることが読み取れる。
その一方で、「金融・法人向けサービス」は、いずれのランキングにおいても上位にランクインしており、学生にとって意見が二分化されている業種であるとも考えられる。
大学1、2年生は、これから数年にわたって、大学の授業や資格試験の受験を通じて、自らが進むべき道を探っていくことになる。それに対して、企業側は、自社をこの先数十年にわたって支え続けてくれる人材を獲得するために、できるだけ早いうちから、学生に対して自社の仕事の重要さ、素晴らしさ、会社としての魅力などをアピールする努力が求められると言えよう。
この記事の詳細は、以下のリスクモンスター㈱のホームページを参照のこと。
http://www.riskmonster.co.jp/rm-research/2015/20150925.html