「東大」アジア首位から2位へ ― 世界の大学ランキング

2015年10月2日 15時22分更新


イギリスの教育専門誌が今年の世界の大学ランキングを発表した。日本の東京大学がシンガポールと中国の大学に抜かれ5年ぶりにアジアの首位から転落し、ほかの上位4校も順位を大きく下げた。

イギリスの教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」は、研究内容や論文の引用回数、それに国際化の度合いなど13の指標を基に、毎年、世界の大学ランキングを発表している。
30日発表されたことしのランキングによると、1位は5年続けてカリフォルニア工科大学で、8位までをアメリカとイギリスの大学が占めている。

アジアの中で見ると、東京大学が去年の23位から43位と大きく順位を下げ、5年ぶりにアジアの首位から2位に転落。シンガポール国立大学と中国の北京大学に抜かれている。また、去年59位だった京都大学が、今年は88位となったほか、去年、上位200校に入っていた東京工業大学や大阪大学、それに東北大学は、圏外という日本の大学にとっては厳しい結果となった。

イギリスの教育専門誌は「ほかの東アジアと並んで日本の大学も世界トップクラスの地位をつかむことを重視しているが、今回の結果は、その達成がいかに難しいかを示している」と指摘している。

世界大学ランキングで上位10の大学は以下のとおりである。

1位、カリフォルニア工科大学(アメリカ)
2位、オックスフォード大学(イギリス)
3位、スタンフォード大学(アメリカ)
4位、ケンブリッジ大学(イギリス)
5位、マサチューセッツ工科大学(アメリカ)
6位、ハーバード大学(アメリカ)
7位、プリンストン大学(アメリカ)
8位、インペリアルカレッジロンドン(イギリス)
9位、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(スイス)
10位、シカゴ大学。(アメリカ)

アジアの大学で上位100に入ったのは以下の大学である。

26位、シンガポール国立大学(シンガポール)(去年25位)
42位、北京大学(中国)(去年48位)
43位、東京大学(日本)(去年23位)
44位、香港大学(香港)(去年43位)
47位、清華大学(中国)(去年49位)
55位、南洋理工大学(シンガポール)(去年61位)
59位、香港科技大学(香港)(去年51位)
85位、ソウル大学(韓国)(去年50位)
88位、京都大学(日本)(去年59位)

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