日本ブランド支持は国によって変化――ブランド・アジア2015

2015年4月30日 11時16分更新


・総合力トップ3はGoogle、Apple、SAMSUNG。上位三社の顔ぶれは前回と変わらず

・日本勢は総合力ではSONY、HONDAがトップ10入りしたのみ

・アジア各諸国のランキングを見ると、台湾、東南アジア圏で日本ブランド支持の傾向

 
 
 日経BPコンサルティングは、アジア11地域を横断するブランド価値評価調査プロジェクト「ブランド・アジア2015」の結果をまとめた。この調査はアジア11地域にて個々のブランドが持つ好感度、役立ち度、品質感などのイメージを測定し、地域差の有無やイメージ傾向などを把握。主要なブランドの総合力を横断的に算出し、評価した。

 グローバル・ブランド80のブランド総合力平均ランキングの結果をまとめたものが下図のとおり。

 前回同様、Apple、SAMSUNG、Googleなどスマートフォンと関連のあるブランドがアジア地域全般で高いブランド力を獲得しているが、今回はそれに加えMicrosoftが4位に食い込んだ。また、総合力平均ランキングからは、SONYとHONDAの日本勢が引き続きアジア地域で平均的に広く評価されていることが伺えた。しかし、トップ10の中で日本ブランドはこれら2つのみであり、アジア地域における日本ブランド全体に対する評価の底上げが、課題として残った。

 なお、地域別で分けた表は下図のとおり。

 こうしてみると中国、韓国には日本ブランドは入っていないものの台湾、東南アジアではトヨタ、ソニー、ホンダなどの名が並ぶ。台湾ではセブンイレブンもランクインしており、ブランドの根付きやすさ、にも地域差があることがわかる。

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