「企業ブランド大賞2014」発表、大賞にはカルビー、無印良品、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが選ばれる

2014年12月26日 14時00分更新


 12月25日、日経リサーチは日経リサーチアワード「企業ブランド大賞2014」の大賞、優秀賞、審査員特別賞の表彰8企業ブランドを発表した。
 「企業ブランド大賞2014」は日経リサーチが調査会社として収集したデータを広く社会に還元するために昨年創設した日経リサーチアワードの第3弾にあたり、「地域ブランド大賞(2013年7月)」、「ニッポンのお店大賞(2014年6月)」に続くものだ。
 「企業ブランド大賞2014」の選考方法は、2014年6~7月に実施した「ブランド戦略サーベイ2014」で調査対象とした570の企業ブランドについて、「自分必要度」「独自性」「愛着度/企業魅力度」「プレミアム」「推奨意向」の測定結果から算出した総合偏差値である企業ブランド知覚指数(PQ=Perception Quotient)や、前回からの得点・順位上昇等を加味して受賞候補企業ブランドを抽出し、候補企業ブランドについて、学識経験者、ジャーナリストで構成する選定委員会で審査し、選定している。

 受賞ブランドは以下の通り。

「大賞」
カルビー
良品計画(無印良品)
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

「優秀賞」
ゴディバ ジャパン(GODIVA)
ダイキン工業
ゼンリン

「審査員特別賞」
ヤマト運輸
LIXIL(リクシル)

 カルビーは新市場を開拓した「フルグラ」のヒットや、製品ブランド群を抱えつつ企業ブランドの管理に優れている点が評価され受賞。良品計画(無印良品)については「ナチュラル」「グローバル」といった理念が一貫してぶれず、ネットと店舗の組み合わせや積極的な海外展開が奏功し、ブランド価値を高めているのが要因のようだ。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは今年7月にオープンした「ハリーポッター」のアトラクションでブランド価値を大きく向上させたという。
 優秀賞のゴディバ、ダイキン工業についてはブランド価値の育成が評価されての受賞となっており、ゼンリンはスマホ利用者が増大するのに合わせてイメージを向上させ、地図というコンセプトをナビゲーション機能にうまく取り込んだ点が受賞理由となっている。
 審査員特別賞の2社については、ヤマト運輸は一貫した顧客満足度を高める経営努力が、LIXILはメディアを活用した広告戦略が評価されての受賞。

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