身体的負担から離職を考えた人が3割も――介護職の労働環境に関する調査

2014年10月9日 10時23分更新


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・身体的な負担の大きい業務の筆頭は「入浴の介助」で72.9%

・「腰」を痛めたことのある人は8割以上

・「腰」を痛めた人のうち、原因で仕事を辞めようと思ったことがある人は34.4%にもなる

 
 
 ミクシィ・リサーチでは、2014/09/01~2014/09/03の間、看護・介護職従事者945人を対象に「介護職の労働環境についてのアンケート調査」を実施した。

 回答者の職種は「介護福祉士」が最も多く36.6%、続いて「看護師・准看護師」32.3%、「介護職員」23.2%となった。なお、介護福祉士は国家資格。介護職員の中にはホームヘルパー(訪問介護員)の資格を所有している従業員も多いが、ヘルパーは民間資格となる。

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 普段仕事をしている場所は「介護老人福祉施設(定員30名以上)」が29.3%で最も多く、「病院(病棟)」28.1%、「デイサービス」11.0%、「訪問介護・訪問看護」7.6%、「グループホーム」6.7%の順となった。

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 身体的な負担の大きい業務としては「入浴の介助」が72.9%となり他を大きく引き離している。「移乗介助」55.4%、「オムツの交換」50.2%も半数を超えている。移乗介助とは車椅子からベットの移動などへの介助を指す。

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 仕事で身体を痛めた経験は「腰」が81.2%と圧倒的で、続いて「肩」28.3%、「腕」19.9%、「頚部」11.9%となった。8割以上が痛めている腰だが、そのうち「強い痛みがある」と回答した人が45.8%と半数近くを占めている。また、腰を痛めた経験がある人のうち、身体の痛みが原因で仕事を辞めようと思ったことがある人は34.4%となり、過酷な労働環境が浮き彫りとなった。

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 パナソニックのベッド型の介護ロボ「リショーネ」はベットの半分がそのまま車椅子になるというもので、移乗介助の負担を減らしたものになる。価格は100万と高額だが、加速する超高齢化社会に向け、介護する側の負担を軽減する一層の技術革新や、価格の低減化に期待したい。

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