「住みよさランキング2014」トップ50 印西(千葉)が3連覇

2014年6月30日 14時34分更新

・「住みよさランキング」総合評価1位は千葉県印西市、2位が福井県坂井市、3位が石川県野々市市
・1位の千葉県印西市は、2012年に1位となり、以来3年連続でのトップ
・都市部に近い一方で、環境がいい「ベッドタウン」に人気が集まる傾向に

 
 
 東洋経済は「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の5つの観点に分類し、「住みよさランキング2014」を発表した。その結果、総合評価1位は千葉県印西市、2位が福井県坂井市、3位が石川県野々市市となった。

 1位の千葉県印西市は2010年ランキングの5位から、2012年に1位となり、以来3年連続でのトップ。千葉ニュータウンの拡大に伴い、幹線道路などの整備が進み多くの大型商業施設が相次いで開業。良好な居住環境が「利便度」5位という高い評価を生んだ。反面、安心度は629位と急増する人口に対して、保育所の指数も全国717位と低く、加えて病院体制などの面の充実が遅れているという実態もあるようだ。

 2位は坂井市(福井)。市域の過半は県内屈指の穀倉地帯である坂井平野が広がる農村地帯で、高い持ち家比率と広い住宅を反映し、「住居水準充実度」で全国13位とトップレベル。福井市のベッドタウンとして利便性も高い。

 3位は野々市市(石川)。金沢市のベッドタウンとして都市化が進み、幹線道路沿いには大型商業施設が多数建ち並ぶ。利便性は堂々の全国1位。人口の流入も全国2位、住宅戸数の増加と相まって「快適度」でも全国7位の高水準。介護施設等も充実しているため、「安心度」でも2位と全体的に非常に高い評価となった。

 TOP50には東京都内の都市部は一つも入っていない。利便性は高いものの、その他の要素で評価を高まられなかったようだ。反面、都市部周辺のベッドタウンに人気が集まっている。商業施設なども都市部以外にもどんどん進出しており、利便性はそこそこ高い。そうなると住居の一人あたりの面積や、病院・介護施設、保育施設などの充実がやはり高い評価のポイントとなりそうだ。

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