東洋経済、主要企業200の「純利益」ランキングを発表
2014年6月1日 16時41分更新
最新純益トップ50
・純益トップは前年に続き1兆8231億円と過去最高益を記録したトヨタ自動車
・通信部門では、ソフトバンクがドコモを逆転
・電機業界が苦しい状況が続く
東洋経済では、主要企業の前年度(2013年12月期や14年2月期、14年3月期)業績から、「当期純利益」に着目し純益の上位200社をランキングし発表した。
純益トップは前年に続きトヨタ自動車。北米や欧州が拡大したほか日本市場も後半挽回したうえ、円安の追い風も効いて純益は1兆8231億円と過去最高益を更新した。2~4位はメガバンクが並んだ。納税開始となったものの、三菱UFJ、三井住友、みずほがそろって最高益を更新した。
注目企業としては、96位のガンホー・オンライン・エンターテイメント。パズルRPGの「パズル&ドラゴンズ」の大ヒットで、2013年12月期の純益は12年度の6.6倍の547億円と大幅に上昇した。また通信部門でソフトバンクが初めてドコモの純利益を超えたことも注目。
また流通部門では前年49位から108位に大きく下げたイオン。ライバルのセブン&アイHDが増益を守ったり、ユニクロのファーストリテイリングも26%増益で903億円の純益をあげ、イオンを上回るなど、環境は厳しくなっている。
さらに厳しいのは、電機業界。今年「ワースト1位」となったのが、ソニー。営業段階では黒字を維持したが、構造改革特損が膨らみ1283億円の赤字だった。昨年7542億円の大赤字となったパナソニックとともに、かつての勢いは到底取り戻せそうにない。
原発関連で苦しい状況が続く電力業界はある意味仕方ないのかもしれないが、ソニー、パナソニック、シャープと日本が誇ってきた電機関連企業が苦しい。パナソニックは最新決算で黒字を達成したものの、スマートフォン関連などでは、海外勢に押されている。低迷が続くソニーはじめ、それほど長い猶予はのこされていないかもしれない。
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