タブレット端末満足度はiOS端末とSurfaceが上位に、Android端末は低調

2015年5月26日 11時09分更新


 5月25日、ICT総研はタブレット端末市場に関する調査結果を発表した。

 調査によれば2014年度には出荷台数が916万台に達しており、2015年度に1,054万台、2016年度には1,206万台、2017年度には1,332万台と順調に成長していく見込みであるという。成長の背景にはノートパソコンの代替需要や、教育用タブレット、ビジネス利用の増加など、あらゆるシーンでタブレットが利用が挙げられるようだ。

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 OS別のシェアではこれまでAppleのiPadがAndroid端末の出荷台数シェアを上回ってきたが、2014年度は逆転し、405万台・シェア44%でトップに立った。iPadは同年度には398万台でシェア43%まで低下しているが、2016年度から開始される日本郵政グループの高齢者向けにiPadを活用サービスなどで巻き返しも予想される。
 Windowsタブレットはビジネス利用を中心に徐々にだが販売台数を伸ばしており、2014年度にはシェア12%まで増加している。

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 一方グローバル市場をみてみると成長は鈍化傾向にある。2012年は1億2,487万台、2013年はその約1.6倍の2億75万台へと成長してきたが、2014年は2億2,611万台と、前年を上回りつつも成長率はわずか13%増に留まっている。2015年も2億3,000万台規模に治まる模様だ。
 成長鈍化の要因としては、iPhone 6 PlusやGALAXY Noteといった6インチサイズのスマートフォンの普及が挙げられており、7インチサイズのタブレットと競合した結果、ユーザーがスマートフォンに移行してしまったためであると分析されている。
 成長率は鈍化しつつも市場は着実に拡大していくと見込まれんでおり、2015年には2億3,060万台、2016年に2億5,440万台へと成長し、2017年には2億6,910万台規模に成長していくと予想されている。

 グローバル市場におけるOS別シェアをみてみると、iPadのシェアはグローバル市場でも減少傾向にあり、2014年は6,335万台でシェアは28%に低下。2015年当初も前年割れが続いており、今年は前年を下回る可能性も出てきたという。
 一方Androidタブレットは2014年の出荷台数は1億5,189万台、OS別出荷台数シェアは67%へと急伸。低価格タブレットが市場を引っ張り、今後も出荷台数が伸びていくことが予想されている。
 またWindowsタブレットは2014年にはシェア約5%に増加。しかし国内シェアと比べると、まだまだ普及は進んでいない模様だ。

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 またICT総研では2015年5月に実施したアンケート調査によって「端末の総合満足度」も調査している。4,000人のアンケート回答者の中で1,366台のタブレット端末が利用されていたという。
 満足度をみてみるとiPad miniが81.8ポイントで最も高いポイントを得ている。次いでiPad/iPad Airで、80.9ポイント。3位はマイクロソフトのSurfaceで79.1ポイントとなっている。
 反面、Android端末やamazonのKindleFire、Surface以外のWindowsタブレットは満足度は全体的に低くなっており、更にOSのシェアを拡大していくためには、端末満足度の改善も必要になってくるだろう。

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