電子書籍コンテンツに関する満足度調査(2013年度版)

2014年4月1日 17時31分更新

・電子書籍ストアの満足度は、各ストア間で大きな差は見られないが、「honto」が僅差でトップになっている。

 株式会社 ICT総研 (東京都千代田区)は2013年6月26日、電子書籍コンテンツに関する満足度調査結果をまとめた。本調査における「電子書籍閲覧端末」には、「電子書籍専用端末」と「タブレット端末」を含むものと定義する。

 電子書籍ストアの利用者に、各ストアの満足度を尋ね、100点満点換算すると、「honto」が75.3ポイントでトップ、「eBookjapan」と「DMM Books」が74.3ポイントでこれに続いた。「honto」は、大日本印刷、NTTドコモ、丸善などが展開する電子書籍ストアであり、コンテンツや書店で蓄積したノウハウを生かしたストア作りが特徴的。だが、トップの「honto」と12位の「Reader Sore」を比較してもポイント差は6ポイントしかなく、大きな差であるとは言えない。ユーザーが現在利用している電子書籍ストアに不満を持っているとまでは言えないが、どれか1つのサービスを選択する決定的な動機もない状態だと言えそうだ。

 2012年度の書籍・雑誌(紙媒体)の推定販売金額が前年比3.6%減の1兆7,398億円にまで落ち込むなど、出版不況は回復の兆しを見せていない。書籍の電子化には、もちろん課題も山積するが、「絶版本がなくなる」、「目的とする記述の発見が容易になる」、「物流コストが下がる」、「在庫・返品リスクがなくなる」等、メリットを訴求することで、電子書籍市場のさらなる盛り上がり、市場規模の拡大に期待したい。

2013年度 電子書籍コンテンツ市場の需要予測 図

引用元:http://www.ictr.co.jp/report/20130626000041.html

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