最優秀賞はNTTぷららの「ひかりTV」、4Kサービスの先進性に高評価!MM総研「スマートTVサービスAWARD2018」
2018年3月23日 12時47分更新
MM総研は優れた映像配信サービスを表彰する「スマートTVサービスAWARD2018」の調査を実施し、有識者会議による最終審査を終えて調査結果を発表した。最優秀賞にはNTTぷららが提供する「ひかりTV」が選ばれて、8年連続の受賞となった。
MM総研では2011年に映像配信市場の発展を牽引するサービスを表彰する「映像配信サービスAWARD」を創設。2014年からは調査内容の充実とともに、スマートTVサービス市場の拡大に対応し、調査名称も「スマートTVサービスAWARD」にリニューアルした。今回の調査は8回目となり4Kへの対応、サービス内容や提供チャネルの充実など顧客ニーズの高い要素を重視したことに加えて、今年は新たに市場成長性も重視して評価を行っている。
同調査では主要な10事業者に対して、8分野32項目に関する評価を実施、各評価項目の評価スコアによりランキング。審査過程においては2,000人を対象にしたユーザーのアンケート調査も実施し、有識者会議による最終審査を経て、総合的に最も評価の高いサービスを「スマートTVサービスAWARD2018」の最優秀賞として選出している。
総合評価スコアでは、NTTぷららの「ひかりTV」が78.9点(100点満点中)と最高ポイントとなり、総合評価AAを獲得して最優秀賞を受賞した。ひかりTVは評価対象の8分野のうち、先進性、コアバリューの2分野で最も高い評価を獲得。4K映像作品の拡充とともに、ゲームや音楽配信などのサービス展開やマルチデバイスへの対応、2017年度から4Kテレビの量販店での訴求強化をしている。さらに、「ひかりTV for docomo」、「ひかりTV for NURO」、「ひかりTV with CATV」の取り組みや、先進技術を用いたトータルサポートの強化策など、スマートTVサービスとしての先進性と、普及拡大への取り組みが高く評価された。
第2位はAmazonが提供する「Amazonビデオ」となった。昨年に続き顧客志向性(機能)の分野で最も高い評価を得て、1.7点アップ。総合評価スコア77.9点を獲得し順位を1つ上げた。プライム会員になることで他社サービスに比べ低価格で映像サービスを受けられることに加え、商品の配送料無料やPrime music、プライム・フォト、Amazonパントリーなどとの連携、さらにオリジナル作品の充実が図られた点が評価された。
第3位はドコモが提供する「dTV」。市場性で最も高い評価を得て、総合評価77.5点を獲得した。充実した作品数に加え、オリジナル作品の制作への注力度、2018年1月30日から「dTVチャンネル」の提供を開始するなど、従来のサービス内容及びジャンルをさらに拡大するなど顧客満足度が高かった点が評価された。
審査員特別賞は、Perform Investment Japanが提供する「DAZN」が受賞。2016年8月のサービス提供開始からわずか1年で会員数100万人を達成し、スポーツに特化していて、提供サービスの内容の充実度が評価された。
「スマートTVサービスAWARD2018」では、従来の映像配信サービスからスマートTVサービスへの移行を見据えた4K映像やコンテンツラインアップの拡充に加え、映像品質を担保し、安定的に放送できる取り組みを行っている事業者が高いスコアを獲得する結果となった。オープンネットワーク(インターネット)やクローズドネットワークに対応し、ユーザーに選択肢を用意している点も評価のポイントとなっている。
スマートTVサービスでは4K映像への対応や多様なコンテンツの拡充、レコメンド機能など、先進的な試みが継続的に行われている。オープンネットワーク(インターネット)による配信だけでなく、閉域網にて安定的な配信を担保する事業者も存在し、ユーザーの選択肢も広がっている。
MM総研は、音声認識やAIなどの他サービスとの連携も増え、検索機能やレコメンド機能の利便性が高まることで、「各ユーザー個別の趣味嗜好に対応したコンテンツをより簡単に見つけやすくなる」としており、さらに「映像コンテンツの提供だけでなく、スマートホームをはじめとした他のサービスと連携させたビジネスモデルがより増加していく」と分析している。