下り平均速度1位はソフトバンク、MVNO対決ではOCNモバイルONEが制す――通信速度実測調査

2015年9月4日 12時08分更新


 9月4日、ICT総研は格安スマホ&大手携帯キャリアの通信速度実測調査の結果を発表した。

 調査は東京、大阪、名古屋の主要な「待ち合わせ場所」120地点を測定地点とし、NTTドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイル、OCNモバイルONE、楽天モバイルの計6社の通信速度を比較している。
 使用端末はNTTドコモ、au、ソフトバンクはiPhone6、ワイモバイルはNexus 6、OCNモバイルONE、楽天モバイルはZenFONE 2 Laserを使用しており、測定には「RBB TODAY スピードテスト」アプリを利用している。調査期間は8月21日から8月30日まで。

 調査の結果、大手3キャリアの下り通信速度が平均32.30Mbps、ワイモバイル、OCNモバイルONE、楽天モバイルの格安スマホ3社の下り通信速度は平均19.89Mbpsと顕著な差がでた結果となっている。
 ただし下り平均通信速度をみると1位がソフトバンクで36.04Mbps、2位がauで32.60Mbpsと続いたが、3位がワイモバイルで31.57Mbps、4位がドコモで28.26Mbpsとドコモが遅れをとってしまっている。なおOCNモバイルONEは5位で17.20Mbps、6位は楽天モバイルで10.79Mbpsと、MNOとMVNOではやはり大きな差がみられるようだ。

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 平均上り速度ではNTTドコモが12.56Mbpsで1位に。同じドコモの回線を利用しているためか、2位は楽天モバイルで10.92Mbps、3位はOCNモバイル ONEで10.43Mbpsとau、ソフトバンクよりも速度が出た結果となった。以下、4位ワイモバイル、僅差で5位ソフトバンク、6位auとなった。

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 地域別の下り平均速度をみると名古屋の下り通信速度が31.29Mbpsでトップ。大阪は25.26Mbps、東京は21.73Mbpsとなっており、名古屋と東京では約10Mbpsもの差がみられる。この点について、東京の測定地点のほうが混雑状況が激しかったこと、名古屋には「サカエ チカ クリスタル広場」、大阪には「梅田ビッグマン」など非常に通信速度の速い地点があり、これが結果的に全体平均を押し上げたたためであると、ICT総研は分析している。

 詳しい調査結果については下記を参照してもらいたい。
ICT総研:2015年9月 格安スマホ&大手携帯キャリア 通信速度実測調査

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