利用しない理由は「よく分からないから」――GfKジャパン「格安スマホ」利用意向調査
2015年4月6日 13時27分更新
・スマートフォン販売に占めるSIMフリー端末の数量構成比は2015年1-2月で1%
・SIMフリー端末の税抜き平均価格は26,000円と、ミドルレンジモデルが人気
・MVNO SIMカードを利用しない理由のトップは「詳細が分からない」
ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンはSIMフリースマートフォンの販売動向および、MVNO SIMカードの利用意向について調査結果を発表した。調査期間は2015年1月29日~2015年2月8日。調査対象は18~69歳の男女7,836人。
スマートフォン販売に占めるSIMフリー端末の数量構成比は2015年1-2月では1%であった。ただし、家電量販店およびインターネット販売に購入チャネルを絞ってみるとこの割合は5%に達する。
SIMフリースマートフォンの販売モデル数は2月時点で20モデルを超えるが、売れ行きの良いモデルは限られており、今後の拡大は市場に投入されるモデルのスペックやメーカーの認知度等にある程度の影響を受けることが考えられる。端末の税抜き平均価格はおよそ26,000円でミドルレンジのモデルが主流となっている。
SIMフリースマートフォンの認知度について3ヶ月以内のスマートフォン購入者、および1年以内のスマートフォン購入検討者を対象に調査を行ったところ、知っている割合は78%に達した。半年前に実施した調査ではこの割合は64%にとどまっており、CMやキャンペーンなどによる露出増加に伴い認知度は高まっているといえる。
SIMフリースマートフォン購入の主な目的としては海外やMVNOのSIMカードを使用し通信費を抑えることがある。MVNOのSIMカードの利用意向について調査したところ、非ユーザーの内10%が「利用したい」とし、48%が「比較検討したい」とした。
通信費はスマートフォンの主要な不満点の一つであり、MVNOが提供する比較的低価格なSIMカードはフィーチャーフォンユーザーとスマートフォンユーザーの双方をターゲットに今後拡大すると見込まれる。一方でMVNOのSIMカードを利用しない理由としては「詳細が分からない」が最多回答となっており、「サポートや保証が不安」がそれに続いた。
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