「OCN モバイルONE」がMVNO顧客満足度1位を獲得、セット販売では「イオンスマホ」が1位に――顧客満足度ランキング
2014年12月1日 15時15分更新
12月1日、オリコンは顧客満足ランキング「MVNO」編を発表した。「会社の信頼性」「費用・プラン」「加入契約手続き・条件」「通信品質・機能」「会員向けサービス」の5項目を合計した総合部門では「OCN モバイルONE」が1位を受賞し、また「スマホ同時購入」のランキングでは「イオンスマホ」が1位を獲得している。
調査期間は2014年10月8日から10月15日まで。調査対象は全国18歳以上の過去3年以内にMVNOを3ヶ月以上継続して利用したことがあり、かつMVNOの選定に関与した人で、サンプル数は2,800となっている。
1位の「OCN モバイルONE」は全5項目のうち「会社の信頼性」「費用・プラン」「加入契約手続き・条件」の3つの項目で1位を獲得。
その要因として同社担当者は「とにかくスピード重視の市場ですので、これまでとは桁違いのスピード感でサービス開発してきました」とスピード感を挙げている。更にソーシャルメディアからも情報収集を行い、サービス提供をしてきたことも成果につながったと話す。OCNのMVNO戦略については以前のセミナー記事「【NTT Communications Forum 2014】MVNOシェアトップ、OCNの戦略とは――セミナー「NTTコミュニケーションズのMVNO戦略」」でも取り上げたが、その取り組みがそのままユーザーから評価されたといえよう。また12月1日より新たに「音声通話SIM」を開始し、更なるユーザー満足を目指す。
総合2位は「通話品質・機能」「会員向けサービス」の2項目で1位を獲得した「IIJmio」、3位には「BIC SIM」が続いている。
MVNO業界では格安SIMとスマートフォンのセット販売にも力を入れているが、この部門では「イオンスマホ」が1位となった。「月額料金が高い」「2年縛りが嫌だ」「契約解除料が高い」といったライトユーザーからの不満に応えるプランを用意した他、「主に50歳以上の方にご支持をいただいております」とある通り、シニア層をターゲットに据えた戦略が実を結んだようだ。更に国産メーカーの端末を用意して欲しいという要望に答え、今月5日から富士通製のAndroidスマートフォン「ARROWS M01」を発売する。
2位にはMVNOで唯一KDDIの回線を利用している「mineo」、3位には「BIGLOBE・3G」となっている。1位の「イオンスマホ」もBIGLOBEのSIMを利用しているので、端末とのセット販売という点ではBIGLOBEはユーザーから評価されているようだ。
MVNO業界は多数の企業が参入しており、ユーザーにとっては違いが分かりづらい市場となっている。そんな中、今回受賞したOCNはNTTグループという強みを活かして、イオンスマホはターゲット層を絞り込んだことで、他企業との差を分かりやすくユーザーに示せているといえよう。今後も多様なサービスが生まれてくると思われるが、成功のカギはそうした点にあると思われる。
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