「iphone5s/5c」満足度調査から見る、キャリアごとの「iPhone6」
2014年9月11日 17時25分更新
9月5日にネオマーケティングはiphone5s/5cユーザーを対象とした「次期iPhone購入意向・iPhone5s/5c満足度調査」の結果を発表した。
調査は2014年8月12日から19日の8日間にかけて行われ、全国15歳以上の現役iPhone5s/5cユーザー4200人(NTTドコモ/au/ソフトバンクモバイルのユーザーそれぞれ1400名)を対象に、現在所有するiPhoneの満足度と、次期iPhoneの購入意向などについてWebアンケートで聞いている。
・キャリア別
現役iPhone5s/5cユーザーの総合満足度は3キャリアとも満足度は高い水準ながら、僅差でauが1位となった。「大変満足している」「満足している」「やや満足している」の合計回答率は94.6%となっている。また満足度を聞いた29項目中、「LTEのインターネットの速さ」、「プラチナバンドLTEへの対応」、「アフターサービス・サポート」を始めとする24もの項目で満足度1位となっている。
2位は94.2%のドコモ。「通話音質のよさ」、「通話中の途切れなさ」、「電池の持ち」の項目の3項目で満足度1位を獲得した。3位は93.2%でソフトバンクで、「SNSの利用」、「ゲーム」の項目において満足度1位となっている。
様々な項目においてauが評価された結果となったが、特に目を引くのは通信に関する項目だ。「LTEのインターネットの速さ」、「プラチナバンドLTEへの対応」、「LTEの通信エリアの広さ」、「LTEのつながりやすさ(日常)」の項目では他キャリアよりも特に高い数字を残している。
・iPhone
iPhone5s/5cに対して満足している項目では「デザイン性の高さ」、「全体的なスペックの高さ」「処理能力の高さ」が特に評価されている。
また次期iPhoneについて、興味があると答えたユーザーは86.1%、購入意向を示したユーザーは75.5%とどちらも高い数字が出ており、注目度が非常に高いことが判明した。関心の高い新機能に関しては「防水機能」、「ワイヤレス充電」、「高速Wi-Fi」、「大画面化」、「高速CPU」が上位5項目となっている。
次期iphoneの購入検討事項は「月々の利用料金・料金プランが魅力的かどうか」、「端末の購入価格が安いかどうか」、「通信速度が速い・インターネットが快適かどうか」の項目が上位3つに並んだ。
本調査は新型iPhoneの発表前に行われたものだが、発表後から見直すと色々示唆するものがあると思われる。
総合満足度1位がauとなり、特に通信に関して評価されていたが、この状況は「iPhone6」でもしばらく続きそうだ。「iPhone6」がauがいち早く導入したキャリアアグリケーションとWiMAX 2+に新たに対応しているためであり、安定した高速通信に関してはauに1日の長があると思われる。またソフトバンクも「iPhone5s/5c」では対応していなかった「SoftBank 4G」に新たに対応するため、通信環境は改善が見込める。
一方ドコモは保有する4つのLTE周波帯のうち「iPhone5s/5c」では3つしか使えず、その状況が「iPhone6」でも続いてしまうことになってしまったため、急激な通信の改善は見込めないだろう。ただし通話品質に関しては「iPhone6」がVoLTEに対応し、現在導入しているのがドコモのみなので、この点では変わらずに他社より優位な立場にあるだろう。
また「iPhone6」に期待する機能という点では、上位2つの「防水機能」、「ワイヤレス充電」はユーザーの期待を裏切ってしまった結果となっている。その他の機能に関しては概ね達成されているようだ。購入検討事項に関して見てみると、料金プランに関してはしばらくユーザーの反応を待たなければならないだろう。端末の購入価格については、筆者の独断であるが16GBモデル・2年契約の北米価格を見る限り、新機種にしては値段は控えめであると思われる。通信速度・エリアに関しても上述した通り、対応周波数帯が過去最多になった他、キャリアアグリケーションにも対応したので、「iPhone5s/5c」よりもauとソフトバンクに限れば、確実に改善するだろう。
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