マルチデバイスの組み合わせは「スマホ+タブレット(WiFiモデル)」が一番人気
2014年6月24日 14時31分更新
ICT総研は24日、2014年度のスマートデバイスの需要動向調査を発表した。
それによると2013年度のスマートデバイスの出荷台数は過去最高の数字となり、この数字は同年のノートパソコンやフィーチャーフォンの約3.3倍という数字になっている。今後も順調に成長を続けていき、2017年には4,300万台にまで達するとICT総研は予測している。
スマートデバイスの出荷台数の規模が拡大していく中、ユーザーが実際に外出時に普段持ち歩く端末について、約4,000人のモニターに対し、ICT総研はアンケートを実施している。また1年後の時点ではどのような端末の組み合わせが理想と考えているのかも併せて聞いている。
その結果、現在2台以上持ち歩くユーザーは26.1%となっているが、1年後には35.5%と、2台以上の端末を持ち歩きたいとする回答者の割合が増加している。
その際の端末の組み合わせは「スマホ+タブレット(WiFiモデル)」が現時点で15.6%と1位の数字で、1年後の理想でも22.5%とトップとなった。おそらく外出先でタブレットを使用する際は公衆無線LANサービスやテザリングによる通信で十分だと考えているユーザーが多いのだろう。
現時点で2位の組み合わせは「スマホ+フィーチャーフォン」(15.3%)と割合が高いが、1年後にはその割合は大幅に減少している。しかしフィーチャーフォンの需要がただ減っていることを示しているのではなく、「フィーチャーフォン+タブレット(WiFiモデル)」の組み合わせは1年後には10.4%と大きく伸びている。1年後の理想の組み合わせで減少しているのは「スマホ+フィーチャーフォン」だけであり、2台とも通話できなくてもよいということが、使用していくうちに分かってきたのだろう。使い分けによって、より最適なデバイス同士の組み合わせをユーザーは模索しているものと思われる。
MVNO市場が盛り上がりを見せ、ドコモがiPadを発売するなど通信キャリアもマルチデバイス化の推進を図っている中、ユーザー側も複数端末を所持する敷居は下がってきているように思える。これからいかなるサービスが展開され盛り上がりをみせていってくれるのか、注目していきたい。
なお詳細なレポートに関しては下記のサイトを参照してもらいたい。
・ICT総研:2014年度 スマートデバイス需要動向調査
http://www.ictr.co.jp/report/20140624000062.html