SNSは減少傾向、2013年米ソーシャルメディア満足度調査
2014年4月1日 10時19分更新
ソーシャルメディアの満足度は減少傾向であるが、広告の表示されないWikipediaの満足度は高い。Facebookなどは知名度の割に満足度が低いが、ユーザー側が他の似たようなメディアでアカウントを作り直すのが面倒なので、そのまま利用を続ける形になっている。
ACSI(米国顧客満足度指標)は2013年7月23日、2013年のソーシャルメディア満足度調査の結果を発表した。この調査は米国内の約70,000人の顧客に、現在使用している多様な製品やサービスについて回答してもらうものである。
調査の結果としては1位になったのがWikipedia、2位がPinterest(動画共有サイト)、3位が同率でGoogle+、YouTube(Google)という結果になった。4位がTwitter、FacebookとLinkedIn(ビジネス用SNS)が同率で最下位に沈んだ。
1位のWikipediaは何か調べたいと思ったときに概要を得るのに適していること、広告が存在しないことが他のSNSを引き離してユーザーの満足を勝ち得ている要因である。2位のPinterestが支持されているのはFacebookやTwitterを経由してアカウントを簡単に作ることができることである。既存SNSのアカウントと連結して使用できることに、ユーザーが利便性を感じているようである。またPinterestは対前年比での満足度の向上が顕著である。3位のGoogle+が支持されているのはGoogle社が提供している、Google検索やYouTubeなどの機能とリンクして使用できるからである。
よく知られているにもかかわらず最下位に沈んだFacebookは、サイトのインターフェースの各種改変、グラフ検索などの新しい機能に付随するプライバシーの問題、そして広告が多く表示されることにより満足度が低下している。
全体として、ソーシャルメディアの満足度は減少傾向にある。しかし、ユーザーは満足度が高くなくても同じSNSを使い続ける傾向にある。アカウントのセットアップ及びメンテナンスには手間と時間を要するのと、ほかに望ましいSNSが存在しないように思われるためである。