SNS利用者の満足度に関する調査 (2011年度版)

2014年4月1日 16時25分更新

・日本のSNS利用者は4,289万人(普及率45%)、2014年末に5,643万人へ
・利用者満足度1位はツイッター、アクティブユーザーの多いミクシィ

 
 
 株式会社ICT総研は2011年11月27日、SNS利用者の満足度に関する調査結果を発表した。

 SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の多くは利用者登録さえすれば無料でサービスが利用できるため、その利用者は年々増加の一途を辿っている。2011年12月時点の国内ネットユーザーは9,510万人に達しているが、SNS利用者はそのうちの45%にあたる4,289万人となった。前年末の3,671万人から618万人増加しており、毎月50万人以上がサービスを開始していることになる。

SNS利用動向・広告活用状況に関する調査 (2011年度版) 図

 SNSの大半は無料登録できることから、複数のSNSに登録を行う利用者も多く、その登録総数は重複登録分も含めると2011年末で1億5,715万件となる。国内の3大SNSと言われるモバゲー(運営会社DeNA)、グリー、ミクシィはそれぞれ2,500万縲鰀3,000万件以上の登録者を保有しており、3社だけで約9,000万件近い登録者数となる。これに対して、海外系事業者であるツイッター、フェイスブック、グーグル+、Ping(アップル)も日本国内で利用者を急増させており、その登録総数は3,000万件を超える。

 今のところ、日本市場では国内系事業者によるサービスが優勢だが、海外勢の日本向けサービスが活発化していることも影響し、今後数年間は利用者が急増していくことは確実な情勢だ。ICT総研が実施したアンケート結果や、取材情報に基づく需要予測では、2014年末には登録総数で2億5,000万件を突破、利用者数は5,643万人、ネット利用者の中の普及率は59%に達するものと推定される。

 ICT総研が実施したアンケート調査では、主なSNSのうちツイッターのサービスに対する顧客満足度が60.7ポイントでトップだった。利用者登録が比較的容易で、140文字の限定されたツイート(つぶやき)によりコミュニケーションを図るシステムは日本のケータイ文化にもマッチしており、利用者にとっては完全無料サービスであることも満足度が高い要因となっている。

 ミクシィは、ユーザー間の情報交換を中心とするシステムで、いわゆるコミュニケーション系のSNSとしては代表的なサービスである。アンケート調査では、ミクシィを利用していると回答した人は1,725件と最多で、同サービスのアクティブユーザーが多いことが確認された。コミュニケーション系サービスは、一度使い始めると友人・知人との交流を絶やさないよう長期にわたって利用する特徴がある。日本国内で早い時期にサービスを開始したミクシィは、友人・知人間のつながりを連鎖的に拡大させて利用者数を増やしている。

 これを追うのがフェイスブック、Google+などの海外勢で、顧客満足度も高く利用者を急増させている。ただし、アップルのPingは満足度も低い傾向で、利用者もあまり伸びていない。この他、ゲーム系SNSではモバゲーの満足度が高い結果となった

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引用元:http://www.ictr.co.jp/report/20111127000028.html

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