IDCは2014年第三四半期国内サーバー市場動向発表、市場規模・出荷台数とも前年同期比減
2015年1月10日 11時00分更新
・2014年第3四半期の国内サーバー市場規模は1,162億円で、2013年第3四半期から11.8%減少
・一方、円安と仮想化導入によるオプションにより平均単価は上昇傾向
・ベンダー別出荷額首位はNECに、2位以下に富士通、HPと続く
IDC Japanは2014年第3四半期(7月~9月)の国内サーバー市場動向を発表した。2014年第3四半期の国内サーバー市場規模は1,162億円で前年同期にあたる2013年第3四半期から11.8%減少。出荷台数も14万9,000台で前年同期から4.8%の減少となった。
製品別ではx86サーバーの出荷額は前年同期比で2.1%増加し、出荷台数は同4.5%減少している。出荷額の増加は、平均単価が上昇しているため。円安による部材コストの上昇を販売価格へ転嫁したことに加え、仮想化の導入によるメモリーなどオプション類の増加が要因とみている。
一方メインフレームとビジネスサーバーの出荷額は前年同期から50%を超す大幅減少となった。メインフレームは、大型の更新案件が2012年~2013年にかけて集中したため、2014年は更新需要の谷間にあるとみている。またRISC&IA64サーバー(UNIXサーバー)は11四半期連続してマイナス成長。スーパーコンピューターは、大学向けに大型案件あり。
ベンダー別出荷額では、NECが前期に続き首位。スーパーコンピューターの新機種である「SX-ACE」の大型案件に加え、x86サーバーもプラス成長を確保。一方、メインフレームとIA64サーバーは大幅なマイナス成長となった。
2位は富士通。今期はx86サーバーの出荷額が前年同期から2桁のプラス成長であったものの、メインフレーム、ビジネスサーバー、RISCサーバーが2桁のマイナス成長となった。3位はHP、4位は日立製作所、5位はIBM、6位のデルと続く。
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