2014年の出荷台数は前年マイナス成長、クライアントPC市場出荷実績値

2015年2月19日 10時00分更新


・2014年の年間のPC出荷台数は、1,539万台、前年比1.5%減のマイナス成長

・内訳は、家庭市場が前年比2.4%増の600万台、ビジネス市場が同比3.8%減の939万台

・ビジネス市場は、Windows XPサポート終了に伴う買い替え需要の反動が響く

 
 
 IDC Japanは、日本国内における2014年第4四半期(10月~12月)と2014年(1月~12月)年間のクライアントPC市場出荷実績値について発表した。これによると2014年第4四半期の国内クライアントPC出荷台数は、前年同期比32.5%減の293万台となり、その結果、2014年の年間のPC出荷台数は1,539万台、前年比1.5%減のマイナス成長となった。

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 2014年のPC出荷台数の内訳は家庭市場が前年比2.4%増の600万台、ビジネス市場が同比3.8%減の939万台となった。家庭市場では、タブレットの影響が軽減したことにより、プラス成長に戻っている。一方、ビジネス市場は、Windows XPサポート終了に伴う買い替え需要が2014年第1四半期(1月~3月)と同年第2四半期(4月~6月)は寄与したものの、その後の反動が響き、マイナス成長となった。

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 2014年のベンダー別動向を見ると、上位5社の順位に変動はなかったが、1位のNEC レノボ グループは、2013年から0.5ポイント増やし、シェアを26.3%に伸ばした。下位グループでは、エイスースが9位から7位に、エイサー、エプソンが1つずつ順位を上げている。

 IDC Japan PC,携帯端末&クライアントソリューション リサーチマネジャーの片山 雅弘氏は「家庭市場を振り返ると、2008年、ネットブックによって持ち上がったPCの需要は、タブレットの登場とともにその影響を受けた。しかし、タブレットの勢いが一段落すれば、家庭市場は、ふたたびネットブックのブームの前の状態に戻るであろう。一方、ビジネス市場は、Windows XPサポート終了の特需の反動が、2015年もしばらく続くであろう」と分析している。

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