固定電話サービスにおける顧客満足度調査でKDDIが1位―J.D. パワー
2018年9月10日 10時28分更新
J.D. パワー ジャパンは、2018年法人向けIP電話・直収電話サービス顧客満足度調査の結果を発表した。総合満足度ランキングは下記の通り。
第1位:KDDI(660ポイント)
6年連続で総合満足度第1位となった。「サービス内容/品質」「コスト」の2つのファクターで、ランキング対象となった5社中最高評価を得た。
第2位:ソフトバンク(628ポイント)
第3位:NTT東日本(627ポイント)
◆大企業層における満足度が低下◆
調査では業界全体で従業員数1,000名以上といった大企業層における満足度の低下が見られた。多くの通信事業者で総合満足度が10ポイント以上低下しており、特に「営業・導入対応」における低下が大きい。中でも「固定電話や関連サービスに関する提案力」や「導入した固定電話サービスに対するフォローアップ(様子伺いや情報提供等)」等の評価が低下していた。通信事業者の営業窓口からのコンタクト頻度も減少が見られ、固定電話サービスにおける顧客への提案力やフォロー活動が弱まっていることが推察される。
大企業では、今後数年の固定電話機環境について「台数を減らしモバイルに置き換えていきたい」とする回答が33%を占め、中堅・中小企業の17%と比較しても多い。通信コスト低減やワークスタイルの変革・見直しといった取り組みの中において、顧客ニーズの把握や固定・モバイル両面からの総合提案といった活動の活性化が必要となろう。
《J.D. パワー 2018年法人向けIP電話・直収電話サービス顧客満足度調査概要》
全国の各種電話サービスの管理・意思決定関与者を対象に、通信事業者が提供する法人向けのIP電話サービスおよび直収電話サービスの顧客満足度を明らかにする調査。年に1回実施。
■実施期間:2018年6月
■調査方法:郵送調査
■調査対象社数:全国の従業員数100名以上企業1,347社から1,669件の電話サービスの評価
※1回答社から最大2つのサービスの評価を聴取
顧客満足度の測定にあたっては、総合的な顧客満足度に影響を与えるファクターを設定し、各ファクターの詳細評価項目に関するユーザーの評価をもとに総合満足度スコアの算出を行っている(1,000ポイント満点)。ファクターごとの総合満足度に対する影響度は次の通り。
*J.D. パワーが調査結果を公表する調査はJ.D. パワーが第三者機関として自主企画し実施したもの