国内IoTは年11%台の順調成長、国内IoT(Internet of Things)市場予測
2015年2月18日 15時21分更新
・IoTとは、モノとモノの間のインターネット
・IDCではIoT市場をデバイス、モジュール、プラットフォームなど7分野に分類
・2014年の国内市場規模は9兆円と予測しており、2019年までに16兆までの拡大を見込む
IDC Japanは、国内IoT(Internet of Things)市場予測を発表した。今回の調査では国内IoT市場について2014年の市場規模の実績を算出すると同時に2015年~2019年の市場規模予測を行っている。
IDCではIoTを「IP接続による通信を、人の介在なしにローカルまたはグローバルに行うことができる識別可能なエッジデバイス(モノ)からなるネットワークのネットワーク」と定義している。そして今回の調査より初めて、国内IoT市場を「①インテリジェントシステム/エッジデバイス(以下IoTデバイス)」「②通信モジュール、通信回線、通信機器」「③IoTプラットフォームソフトウェア」「④アナリティクスソフトウェア」「⑤IoTインフラストラクチャ」「⑥垂直市場ソリューション/専門サービス」「⑦セキュリティサービス」という7つのテクノロジー要素に分類し、各要素別の市場予測を実施している。
IDCでは2014年の国内IoT市場におけるIoTデバイスの普及台数は5億5,700万台、売上規模は9兆3,645億円であったとみており、2019年には同市場のIoTデバイスの普及台数は9億5,600万台、売上規模は16兆4,221億円に達すると予測。
予測期間内(2014年~2019年)の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)はそれぞれ11.4%および11.9%という非常に早いスピードで成長することが見込まれる。テクノロジー要素別にみた場合、IoTデバイスの額は予測期間前半においてIoT市場全体の8割~9割を占めることが判明。一方で予測期間の後半においては、IoTデバイスのコモディティ化が進みIoT市場全体に占める割合も7割台に下落し、それを補完する形で、他の技術要素がじりじりとその売上割合を増やしていくというのが全体的なトレンドになっている。
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