日経BPは「Webブランド調査2014-秋冬」の結果を発表、「楽天市場」が「Yahoo! JAPAN」から首位を奪還
2014年12月28日 10時00分更新
12月19日、日経BPコンサルティングは3万人以上のネットユーザーが国内500のサイトを評価する「Webブランド調査2014-秋冬」の結果をまとめ、発表した。調査対象の500サイト中、ランキング1位となったのは「楽天市場」。第2位は前回首位の「Yahoo! JAPAN」という結果となった。一方評価を急上昇させたのは「UCC上島珈琲」と「東急ハンズ」となっている。
「Webブランド調査」とは企業や団体が運営する日本の主要500サイトについて、「アクセス頻度」「サイト・ユーザビリティ(Webサイトの使いやすさ)」「コンバージョン(会員登録や商品購入などサイト内で実際に行われた行動)」「サイト・ロイヤルティ(Webサイトへの意識やリピート意向)」「態度変容(サイト運営者のイメージや購入意向への影響)」「波及効果(Webサイト以外での行動誘発)」の6つの要素をインターネットユーザーが評価したもの。半年ごとに実施されており、今回の調査期間は2014年10月8日から20日にかけて、有効回答数は36,369サンプルとなっている。
1位の「楽天市場」は2位の「Yahoo! JAPAN」のスコアを3.4ポイント上回る121.5ポイントを獲得。2014年4月の前回の調査と比べると、サイト外での行動誘発を示す「波及効果」の評価が大きく上昇しているのが首位を奪還した要因と思われる。実際、楽天は「楽天スーパーポイント」と電子マネー「楽天Edy」の交換開始や、コンビニやガソリンスタンドでも楽天スーパーポイントを貯めたり使えたりする「Rポイントカード」のサービスを開始するなど、インターネットと実店舗をつなぐ試みに今年は力を入れてきており、こうした試みがユーザーに評価されたようだ。
スコアの上昇幅が最も大きかったのは「UCC上島珈琲」で15.9ポイントのアップ、第2位は「東急ハンズ」で12.3ポイントのアップとなっている。
「UCC上島珈琲」はページ上部の広告ビジュアルを変更することでイメージが好転させ、サイト運営者のイメージや購入意向への影響を示す「態度変容」の評価が大きく伸ばすのに成功させている。また「東急ハンズ」はトップページを大幅に改訂し、店舗情報やネットストア、会員向けサービスなどが探しやすいレイアウトにしたためサイトの使いやすさを示す「サイト・ユーザビリティ」が上昇。こうした要因により、大きくポイントを伸ばしているようだ。
今回の調査ではリアル店舗との連携によりサイト評価が高まった事例が見てとれ、サイトの評価はサイトだけで決まるわけではないことが明らかになった。またメインビジュアルから他の記事にも関心が広がる構成によってサイトの価値が上昇するケースもあり、いわばサイトの評価は、企業のマーケティングや広報活動と密接にリンクしていると分析されている。
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