バーチャル試着利用者、わずか2%に留まる

2014年10月6日 10時00分更新


・バーチャル試着利用者は全体の約2%に留まる

・利用店舗は百貨店からファストファッションまでと幅広い

・利用者の満足度は62%とまずますの結果

 
 
 japan.internet.comとNTTコム リサーチでは、2014/09/08~2014/09/19の間、全国10代~60代以上のインターネットユーザー1,080人を対象に「バーチャル試着」に関する調査を実施した。

 全体1,080人のうち、「バーチャル試着」を知っている人は355人(32.9%)とまだ知名度から低い。そのうち実際に利用したことがあるのは、21人(5.9%)。全体1,080人に対しては、約2%の人のみが「バーチャル試着」を利用したに留まっている。

 「バーチャル試着」を利用した場所については「オンラインショップ」は12人(57.1%)、「店舗」がは5人(23.8%)、「店舗でもオンラインショップでも」利用したことがある人は4人(19.0%)となった。利用したことがある店舗やオンラインショップとしては「アーバンリサーチ」「ユニクロ」「WEGO」「イオン」「三越」と、高級店からファストファッションまで幅広い店舗が挙げられた。

 経験者による「バーチャル試着」サービスの満足度としては、「大変満足できた」人は7人(33.3%)、「それなりに満足できた」人は6人(28.6%)、「満足でも不満足でもない」人は7人(33.3%)、「全く満足できなかった」人は1人(4.8%)と、6割以上が満足と堅調な結果となった。

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 「バーチャル試着」を知っているがまだ利用したことがない334人に、今後「バーチャル試着」を利用してみたいと思うか意向を聞いたところ、「ぜひ利用してみたい」人は99人(29.6%)、「どちらともいえない(性能しだい)」は195人(58.4%)、「利用したくない」人は40人(12.0%)だった。バーチャル試着の便利さ、魅力を伝えていけるかが課題だろう。

 なお、容室でファッション雑誌を読んでい時に服を購入したくなる、というニーズに答え、東芝と東芝ソリューションはヘアサロン「kakimoto arms」を運営する柿本榮三美容室と組み、美容室での洋服のバーチャル試着サービスを行う実験を2014年4月に商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」内で行った。試着できる100点以上の洋服は全て、同商業施設内にある、アパレル企業のものを使っている。このような取り組みが加速すれば、思いもがけないところにバーチャル試着による市場が広がるかもしれない。

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