光回線顧客満足度1位は東日本エリアがKDDI、西日本エリアはケイ・オプティコム

2014年7月7日 14時11分更新


 7月4日、ICT総研が2014年度ブロードバンドサービスの東西エリア別市場動向に関する調査結果をまとめた中で、2014年4月に実施したアンケート調査における光回線の顧客満足度も発表された。

 東西エリアに分けて発表しており、「サービス品質」「料金」「サポート」の3つの項目を平均化した総合満足度で東日本エリアではKDDI、西日本エリアではケイ・オプティコムが1位となっている。

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 東日本エリアで1位となったKDDIが提供する「auひかり」はサービス品質や料金に対する満足度が他社より高く、総合64.1ポイントとなっている。2位は62.1ポイントでNTT東日本の「フレッツ光」、3位は58.7ポイントでソフトバンクBBの「Yahoo!BB光」が3位となった。各社とも料金に関するポイントが他の項目より低めになっており、「auスマートバリュー」で携帯電話料金とのセット割引を展開している「auひかり」がその点、他社より満足度で上回ったと予想できる。

 西日本エリアではケイ・オプティコムの「eo光」が67.4ポイントで、サービス品質、料金、サポートのいずれの項目でも最も満足度が高く、他社を引き離しての1位となった。2位は64.4ポイントでauひかり、3位は僅差の64.1ポイントでフレッツ光となっている。
 西日本エリアでは各社の満足度は東日本よりも高くなっているのが読み取れる。これは東日本よりも西日本の方がシェア競争が厳しく、そのため各社ともサービス努力を重ねなければならないためであると思われる。

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 事実、今回の調査結果で併せて発表された光回線事業者の加入者別シェアでも東西で差が見られ、西日本のほうが競争が激しいことが伺える。

 NTT東西が光回線の卸売販売「光コラボレーションモデル」が今秋にもサービス提供されると言われており、ISP、MVNOなど様々な業者がセット販売に乗り出すと思われる。単純な価格競争になるのではなく、西日本のように高い満足度調査を生み出す競争になるよう、期待したい。

 なお詳細なレポートに関しては以下のリンクを参照してもらいたい。
・ICT総研:2014年度 ブロードバンドサービスの東西エリア別市場動向調査
http://www.ictr.co.jp/report/20140704000064.html

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