2018年には市場は約4倍に――PaaS市場に関する調査予測

2014年12月8日 10時00分更新


・ 2013年の国内PaaS市場規模は254億円、前年比成長率42.4%

・ セールスフォース・ドットコムがトップシェアを獲得。アマゾン、マイクロソフト、グーグルが続く

・ 現時点のPaaS市場は純粋なアプリケーションプラットフォームとしての需要が中心

 
 
 IDC Japanは、2014年11月10日、国内PaaS(Platform as a Service)市場を調査し、2013年の同市場の分析を発表した。
 IDCではPaaS市場を「DBaaS(Database as a Service)」、「APaaS(Application Platform as a Service)」、「BPMaaS(Business Process Management as a Service)」、「IPaaS(Integration Platform as a Service)」の4つの市場セグメントに分類し、市場規模調査を行っている。

 2013年の国内PaaS市場規模は前年同期比42.4%増の254億3,800万円と躍進している。市場セグメント別にみるとDBaaS市場が113億1,300万円(前年比成長率46.4%)、APaaS市場が120億6,300万円(前年比成長率39.5%)で両市場がPaaS市場全体の9割を占める傾向が続いている。

 現時点のPaaS市場は純粋なアプリケーションプラットフォームとしての需要が中心となっており、クラウド間やクラウドとオンプレミスなどシステム間のインテグレーションの場面で用いられるBPMaaSやIPaaSの市場はさほど大きくないようだ。

 PaaS市場はクラウドベンダーの注力分野となっており、2018年に当該市場は969億6,400万円となり、2013年~2018年の年間平均成長率は30.7%になるとIDCでは予測している。

 2013年におけるPaaS市場のベンダーシェアはセールスフォース・ドットコムが1位、アマゾンが2位といち早く市場に参入したセールスフォース・ドットコムが引き続き市場をけん引するポジションを維持している。一方、2位のアマゾン、3位のマイクロソフト、4位のグーグルそれぞれがより高い成長率を実現しており、IBMもPaaS製品の強化を打ち出すなど市場は盛り上がりを見せきている。国内ベンダーにも期待したい。

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