公衆無線LANサービス(Wi-Fiサービス)市場に関する満足度(2012年度版)
2014年4月1日 17時19分更新
株式会社 ICT総研 (東京都千代田区)は、2012年10月22日、公衆無線LANサービス(Wi-Fiサービス)市場に関する満足度調査結果をまとめた。
現在、公衆無線LANのサービスエリア拡充に最も注力しているのが携帯電話事業者である。ソフトバンクモバイルは2012年7月時点で27万ヶ所、KDDIは2012年9月時点で20万ヶ所にWi-Fiスポットを設置済みだ。NTTドコモも急ピッチで増設を進めており、今年度中に15万ヶ所への設置を目指している。各社が無料のWi-Fiスポットを増設する最大の理由は先述の通りスマートフォンのデータオフロードのためである。3G回線のデータオフロードは、無線LANだけでなくLTEネットワークでも対応が進んでいるが、LTEも利用者が急増すれば、LTEから無線LANへのオフロードという役割が求められるようになるだろう。
携帯電話事業者がこうしたサービスの拡充をした結果、公衆無線LANに対するユーザーの満足度は着実に上昇している。昨年ICT総研が実施した公衆無線LANユーザーに対する満足度アンケート調査では、最高得点のNTT東西「フレッツ・スポット」ですら52.7ポイントに過ぎなかったが、今回のアンケート調査では全ての事業者の満足度ポイントがそれを上回っている。
最高位はWi-Fiスポットの設置件数で他社を圧倒するKDDIとソフトバンクモバイルで、ともに62.0ポイントで同点首位となった。UQコミュニケーションズのUQ Wi-Fiも60.7ポイントで3位につけている。ドコモWi―Fiは、まだWi-Fiスポットが少ないことも影響して57.2ポイントにとどまった。しかし、今後サービスエリアの拡充が進めばユーザーの利便性が向上することも考えられる。