最も人気がある写真加工アプリは『SNOW』全世代で

2023年3月27日 11時15分更新


 ナイル株式会社が運営するスマートフォンユーザー向けアプリ情報メディア「Appliv(アプリヴ)」にて、10~60代の男女2,051人を対象に、2023年2月24日~3月3日の期間で、写真加工アプリの利用状況に関するアンケート調査の結果を発表した。

■調査結果
・10~20代の約3割が、週に1回以上は写真を加工する
・写真加工の目的、若者はSNS投稿、50~60代は鑑賞
・アプリで加工する被写体、10~30代が4割近くが「自撮り」または「人物(自分を含む)」
・アプリの所有数は20代が平均3.18個で最多
・メインで利用している写真加工アプリは全世代で『SNOW』が1位
1・0~20代女性の約7割は、無加工の写真を見られることに「抵抗がある」

■調査背景
 スマホの普及にともない、写真加工アプリは世代を問わず広がっている。とはいえ、若者のあいだでは写真・動画投稿SNSが日常に定着しているのに対し、中高年のあいだではSNSの利用が限られているなど、加工された写真の使われ方には年代により差がある。Applivでは全国の10~60代の男女にアンケートを実施し、写真の加工を行う頻度や、使っている写真加工アプリについて調査した。

■10~20代の約3割が、週に1回以上は写真を加工する

全国の10~60代男女2,051人を対象にした事前調査の結果、写真加工を行う頻度が週に1回以上の人は、10~20代では約3割にのぼった。

対して50~60代では約1割。この世代は「加工・編集はしたことがない」と回答した割合も約5割と多く、世代による加工の頻度の差が顕著に現れている。

■写真加工の目的は、若者はSNS投稿、50~60代は鑑賞

 写真を編集・加工する目的については、10~40代で「SNSに投稿するため」が1位という結果に。特に10代は38.7%と最多で、これは60代(7.1%)の5倍以上にあたる。

一方50~60代では「自分で鑑賞するため」の回答が1位。特に60代では42.9%を占めていた。SNS投稿を目的とする人の割合は、年代が上がるにつれ減少しているようだ。なお「その他」の内容で多く回答されたのは、「フリマアプリへの出品」と「仕事の資料」だった。

■アプリで加工する被写体、10~30代が4割近くが「自撮り」または「人物(自分を含む)」

加工する被写体は何かたずねてみたところ、10~30代では4割近くが「自撮り」または「人物(自分を含む)」と回答。50~60代における回答のおよそ1.5倍にあたる。

これは若い世代のほうが友人と過ごす時間が長く、写真を撮る機会自体も多いためと考えられる。

逆に「風景や動物・植物」は、40~60代が10~30代よりも多くの割合を占めていた。10代の24.4%と60代の46.1%とでは、2倍近くの差がある。なお「食べ物」については、世代間で大きな差は見られなかった。

■20代は平均約3個の写真加工アプリを利用している

Applivでは、写真加工を月に1回以上すると回答したユーザーを対象に、Applivはアプリの利用状況について本調査を実施した。

まずアプリの所有数が最も多かったのは20代で平均3.18個。全体の60.2%が「3個以上」と回答した。

逆に60代は平均1.62個と最少で、全体の85%が「2個以下」と回答している。平均個数は20代、30代、40代の順に多く、10代、50代、60代と続く。

20代と同様に写真加工の頻度が高い結果だった10代のアプリ数は、平均1.86個と少ない数字だった。18歳以下の未成年の場合は親がスマホを管理しているケースが多くなっており、そうした背景からクレカを経由したアプリ内課金が行えない、無料を重視しているなど金銭面の要因が考えられる。

■メインで利用している写真加工アプリは全世代で『SNOW』が1位

メインで利用している写真加工アプリは、全世代で『SNOW(スノー)』が最多だった。自撮りだけでなく、フィルター加工や編集を手軽に行えることが支持されていると考えられる。

なお60代で2位となっている「スマホ標準アプリ」は、端末にプリインストールされているもの。具体的にはiPhoneなら『写真』アプリ、Androidなら『Googleフォト』を指す。

■10~20代女性の約7割は、無加工の写真を見られることに「抵抗がある」

無加工の写真を人に見られることについては、10~20代女性の7割以上が抵抗感を示す結果となった。特に「とてもある」が33.9%を占める10代女性は顕著にあらわれた。

60代女性では「とてもある」が6.8%、「まあまあある」が15.9%と、抵抗感を示しているのが2割ほどなのと比べると、3倍以上の差がある。要因としては、10~20代女性は自撮り・自分を含む人物写真を加工する機会が多いことが挙げられる。


■利用頻度は10~20代が高め、「写真加工アプリ」の使い方には世代による差

 調査結果によると、写真加工の頻度が最も高かった世代は10~20代。主にSNSへの投稿を目的として、自撮りや自分の写った人物写真を加工している傾向にある。特に20代は平均3個の写真加工アプリを利用しており、その積極性が見てとれる。

一方で50~60代になると写真加工の頻度は下がり、目的も自分での観賞が主になっている。被写体は風景や動物が多く、使っているアプリも平均2個以下と、若者世代との違いがはっきりと表れた。一方で、最も人気がある写真加工アプリはどの世代でも『SNOW』と、共通点も見られた。さまざまな被写体に対応できる加工の幅広さや、年代を問わない使いやすさがうかがえた。

■調査概要
ナイル株式会社による調査
詳細リンク(https://app-liv.jp/articles/140685/)
調査対象者:全国の10~60代の男女 2,051人
調査機関:株式会社ジャストシステム
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年2月24日~2023年2月28日/2023年2月28日~2023年3月3日
有効回答数:2,051人/650人
<事前調査>
◇性別
男性:1,034人
女性:1,017人
◇年齢
15~19歳:550人
20~29歳:331人
30~39歳:310人
40~49歳:269人
50~59歳:267人
60~69歳:324人
<本調査>
◇性別
男性:334人
女性:316人
◇年齢
15~19歳:108人
20~29歳:113人
30~39歳:114人
40~49歳:112人
50~59歳:103人
60~69歳:100人

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