タクシー配車アプリ、利用者数トップはGO ー ICT総研調べ

2021年2月4日 10時14分更新


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 ICT総研は2月4日、「2021年 タクシー配車アプリ利用動向に関する調査」の概要をまとめた。

■ タクシー配車アプリ利用者数は2021年末に1110万人、2023年末に1573万人へ

 一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会の統計によれば2018年度のタクシー総車両台数は約23万台。ピーク時の2007年度には26.7万台だったが、10年間で14%ほど減少している。タクシー需要の減少や供給過剰に対応するためで、タクシー業界を取り巻く環境は厳しさを増している。そのような市場環境下でも、ここ数年で利用者が急増しているのがタクシー配車アプリを活用したサービスだ。
 ICT総研では、タクシー配車アプリを活用した配車サービスの市場動向について調査を行い、現在の市場規模を推計した。ICT総研の需要予測では、2020年末時点での日本国内のタクシー配車アプリの利用者数(ユニークユーザー数)は858万人と推計される。利用者数はアプリの普及と配車サービス登録車両の拡大により今後も増加傾向で、2021年末に1110万人、2022年に1346万人、2023年末に1573万人になると予測した。

■ タクシー配車アプリの利用率は14.8%、非利用者のうち17%が3年以内の利用を検討中

 ICT総研が2021年1月に実施したWebアンケート調査の結果では、最近1年以内にタクシー配車アプリを使って配車サービスを利用したことのある人は652人、利用したことがない人は3755人であった。利用者の約55%が男性で、女性は45%。年齢別では20代~40代が7割を超えている。
 Webアンケートを実施した4407人のうち、利用率は14.8%に留まっている。85%の人はまだ利用経験が無いが、非利用者の約17%が「3年以内に利用したい」と回答しており、今後需要が拡大する可能性は高そうだ。

■ 利用者数トップはGO、2位はDiDi、3位 Uber Taxi、4位 MKタクシースマホ配車と続く

 アンケート調査の結果では、GO(JapanTaxi+旧MOV)の利用者が最も多く260人だった。2位はDiDiで257人、3位はUber Taxiが僅差で255人と続く。4位はMKタクシースマホ配車で150人、以下、フルクル 123人、タクシー東京無線 123人、S.RIDE 121人、タクシー検索「たくる」113人、第一交通「モタク」103人という回答結果となった。
 タクシー配車アプリを月1回以上利用している人の比率は概ね6割以上となっており、利用し始めると定期的に利用する傾向も見られる。特に、S.RIDE、フルクル、タクシー検索「たくる」などのサービスは比較的利用頻度が高いようだ。

■ 人に薦めたいサービストップ3は、Uber Taxi、DiDi、GO

 Webアンケートで「人に薦めたいタクシー配車アプリ」を聞いたところ、トップはUber Taxiで165人、DiDiが2位で135人、3位がGOで132人であった。上位3サービスに次いで、4番目に多かったのがタクシー検索「たくる」で76人、 MKタクシースマホ配車が74人、フルクルが72人と続いている。
 UberTaxiやタクシー検索「たくる」はサービスの利用者数に対して、薦めたいと回答する割合が高い傾向が見られた。

■ タクシー配車アプリ利用時の移動目的は仕事、出張、食事・会合などが上位に

 アンケート結果によると、タクシー配車アプリ利用時の移動目的は、仕事・出張などのビジネス利用が多い。観光・買い物・遊びといったプライベート利用も多く、様々な用途で利用されている。また、通院・介護などでの利用者も存在する。
 タクシー配車アプリは、タクシーがつかまりにくい路地や住宅地でもすぐにタクシーを呼べるメリットがあり、例えば通院する際に自宅前にタクシーを予約して呼んだりする用途が考えられる。また出張などの際に重い荷物を抱えてタクシー乗り場や大通りまで歩く必要がなく配車できることもビジネス利用者にとっては大きな魅力となる。タクシー配車アプリの多くは乗り場と目的地を指定すればおおよその料金がわかるものが多く、空港などへの配車の場合は定額制となるサービスも見られる。
 これまでのように電話で配車するサービスと異なり、予約したタクシーの場所をアプリのマップ上で把握できる他、料金の目安が最初からわかるといった付加価値があるため、タクシー乗車への不安要素が減るといった心理的な効果も期待できる。年間15億回と言われる乗車回数のうち、タクシー配車アプリの利用率はまだ低いが、これらの利便性が評価され利用率が高まっていくことは間違いないだろう。

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