映画化で注目、東野圭吾「ラプラスの魔女」の文庫版が第1位を獲得!honto『2018年4月月間ランキング』

2018年5月14日 09時39分更新


 トゥ・ディファクト、大日本印刷(DNP)、DNPグループの書店が共同で運営するハイブリッド型総合書店「honto」は共同で、hontoポイントサービス実施店の丸善、ジュンク堂書店、文教堂とhontoサイトで購入された書籍や電子書籍の販売データをもとに集計した「honto月間ランキング(集計期間:2018年4月1日~4月30日)」を発表した。
 
 
■honto総合ランキング
1位: ラプラスの魔女 (角川文庫) /東野 圭吾 /KADOKAWA
2位: 極上の孤独 (幻冬舎新書) /下重 暁子 /幻冬舎
3位: かがみの孤城 /辻村 深月 /ポプラ社
4位: 流れの勘蔵 (ハルキ文庫 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控) /佐伯 泰英 /角川春樹事務所
5位: 魔法科高校の劣等生 25 エスケープ編 下 (電撃文庫) /佐島 勤(著)、石田 可奈(イラスト) /KADOKAWA
6位: 漫画 君たちはどう生きるか /吉野 源三郎(原作)、羽賀 翔一(漫画) /マガジンハウス
7位: オーバーロード 13 聖王国の聖騎士 下 /丸山 くがね(著)、so-bin(イラスト) /KADOKAWA
8位: 10年後の仕事図鑑 新たに始まる世界で、君はどう生きるか /堀江 貴文、落合 陽一 /SBクリエイティブ
9位: 火星に住むつもりかい? (光文社文庫) /伊坂 幸太郎 /光文社
10位: 羊と鋼の森 (文春文庫) /宮下 奈都 /文藝春秋
 
 
 総合ランキングは、佐伯泰英や伊坂幸太郎といった人気作家の文庫化作品がランクインする中、先月に続き東野圭吾の『ラプラスの魔女』の文庫版が第1位を獲得。人気アイドルグループ・嵐の櫻井翔や広瀬すず、福士蒼汰など豪華キャストで映画化されるため、注目が高まっていることがうかがえる。2018年本屋大賞受賞作・辻村深月の『かがみの孤城』や、『家族という病』で人気を博した下重暁子が孤独の効用を記した『極上の孤独』も上位にランクインした。
 
 注目は総合8位にランクインした落合陽一×堀江貴文の『10年後の仕事図鑑 新たに始まる世界で、君はどう生きるか』。不安を抱える現代の日本人に「生き方」を示し、深く考えるきっかけを与えてくれた『漫画 君たちはどう生きるか』の大人版とも言える作品で、AIが台頭してくる新たな社会での働き方やお金など人生のグランドデザインの見直しについて記し、決して他人事とは思えないと感じている20~30代男性に人気となっているようだ。
 
 電子書籍ランキングは、松坂桃李主演で映画公開中(R-18指定)の『娼年』が第1位。『娼年』はシリーズ作品で、『逝年』『爽年』という続編がある。3位には、『NHK ラジオ英会話』の特別お試しセットがランクインした。
 
 男性ランキングと女性ランキングにも特徴が出ている。男性は、ライトノベル『魔法科高校の劣等生 25 エスケープ編 下』やビジネス系の『AI vs.教科書が読めない子どもたち』が30代を中心に人気なのに対して、女性は文芸作品や、名古屋発のエンターテイメント集団「ボイメン」こと「BOYS AND MEN」の写真集『BOYS AND MEN 「ボイメン X」』が20代を中心に人気となった。
 
 

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