NTT:2023年度決算で過去最高益。グローバル事業強化へ新会社設立
2024年5月13日 11時47分更新
NTT 2023年度 連結決算概要
営業収益: 13兆3,746億円(前年比+1.8%) 、営業利益: 1兆9,229億円(前年比+5.1%) 、当期純利益: 1兆2,795億円(前年比+5.5%) となり、過去最高を更新。
2023年度はノンコア資産のスリム化などにより大幅な増益を実現し、中期経営目標を達成した。
営業収益は総合ICT事業や地域通信事業が牽引し、営業利益はグローバル・ソリューション事業が大きく伸長した。
2024年度の1株当たり年間配当予想は5.2円(前年比0.1円増)で、14期連続の増配を予定している。 2023年度の期末配当は1株当たり2.6円に増配された。
2024年度 業績予想
営業収益: 13兆8,000億円(前年度比+3.2%増) 、営業利益: 2兆円(前年度比+4.0%増) 、当期純利益: 1兆3,500億円(前年度比+5.5%増) を目指す。
2024年度は一旦減益となる見込みだが、成長分野への積極投資やコスト構造改革に取り組むことで、2027年度の新中期目標達成を目指す。また、データセンター事業と金融事業の開示を拡充し、成長分野の規模拡大に対応する。データセンター事業の資産・負債、EBITDAは2023年度から、金融事業の資産・負債は2023年度から開示されている。
NTTドコモ 2023年度決算
概要と、営業実績のポイント
営業収益は60,590億円(前年比810億円増)、営業利益は10,939億円(前年比505億円増)、当社株主に帰属する当期利益は7,718億円(前年比233億円増)となった。
法人事業収入は順調に拡大し、2025年度の中期目標である法人収益2兆円に向けて順調な推移を示している。特に統合ソリューションを中心に展開し、大企業向けソリューションが好調。2023年度の収益は前年比で9%増加し、2025年度の収益目標に向けて着実な成長を遂げているとした。
モバイル事業では5Gの普及に積極的に投資し、ahamoを導入して若年層ユーザーを増加に成功した。
スマートライフ事業ではdポイント会員基盤を1億に到達させ、金融領域の拡大を図っている。
ドコモ 2024年度通期業績予想
営業収益は62,440億円、営業利益は11,700億円、当社株主に帰属する当期利益は7,990億円を見込む。
設備投資は前年比436億円増の7,490億円となり、増加率は6.2%の見込みです。
2024年度もdocomoは5Gの普及拡大と新規事業の育成を通じて、持続的な成長を目指していく方針となっており、業績の持続的な成長が期待されてる。
トピックス
【NTTドコモ・グローバルの設立】
ドコモグループでグローバル事業を統括する新会社「NTTドコモ・グローバル」を7月に設立すると発表。 NTTは、未来の収益の柱としてXRのNTTコノキューやWeb3のNTTデジタルを設立しサービスのイノベーションを図ってきたが、更に国際市場への展開加速を目的として設立された。
【制度改正】
質疑応答では改正NTT法について質問があった。これについてNTTの島田社長は、改正NTT法では、研究結果の開示義務が撤廃されたことをきっかけにパートナーリングの推進に期待しており、ありがたいと思うと話した。
外国人役員に関しては今年の総会での議案に含まれておらず、役員の選任プロセスは時間を要すると説明。また、役員の認可に関してはすでに施行されて動いていると話した。
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