法人向けキャリア総合満足度はKDDIが首位に――日経BP 携帯電話・スマートフォン“法人利用”実態調査2015

2014年12月27日 10時00分更新


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 12月19日、日経BPコンサルティングは「携帯電話・スマートフォン“法人利用”実態調査2015」の結果をまとめ、発表した。通信事業者に対する満足度は音声端末部門でKDDIが1位、データ端末部門ではソフトバンクモバイルが1位という結果になっている。ソフトバンクモバイルは今回の調査では満足度の向上が目立ち、大幅な改善を果たしている。また企業が負担する1人当たりの音声端末の月額負担料金は6523円で、昨年から約1000円の大幅減少となり、新料金プランの影響が見られるようだ。

 「携帯電話・スマートフォン“法人利用”実態調査2015」は2005年に開始してから今回が10回目となっている。調査ではモバイル通信事業者4社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ワイモバイル)へのヒアリング調査と、合計5000社の情報システム部門に調査票を郵送して回答を得るアンケート調査を実施。
 調査期間はアンケート調査が2014年11月4日~11月20日、ヒアリング調査が2014年11月25日~12月5日。アンケート調査では677社の情報システム部門、総務部門などから回答を得ている(回収率:13.5%)。
 これら調査から携帯電話/PHSの法人利用の実態と、今後3年間の企業の導入計画、さらに経年での比較も含めた法人利用・ニーズの変化を分析し、音声通信とデータ通信の両面で調査しているのが特徴だ。

 まず2015年のモバイルソリューションに対する投資についてだが、2015年の投資が最も増えるのは「クラウドサービス」という結果になっている。昨年調査で伸びが最も大きかった「タブレット端末」は今回も2番目であり、引き続き企業の投資意欲が高いテーマであるようだ。また「スマートフォン」、「モバイル・セキュリティ」、「高速モバイルデータ通信対応」、「無線LAN」、「モバイルの業務アプリケーション連携」の5項目に対する投資意欲も高まっているとしている。
 上位7項目とは差があるものの、「ビッグデータ活用」への投資も拡大傾向にあるのも目立つ。

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 次に企業が利用するモバイルデータ通信端末についてみてみると、2015年も2014年に続いてモバイルデータ通信端末の中心は「タブレット端末」という結果になった。「タブレット端末」を選択した企業は45.7%で引き続き高い比率を占めているようだ。
 スマートフォンと回答した企業が23.7%、ノートパソコンは27.7%となっている。Windowsタブレットの増加や、2in1タイプのタブレット、ウルトラブックといった多様な形態が増えたため利便性が増し、昨年より利用意向が高まったと考えられるとしている。

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 いよいよモバイル通信事業者の満足度についてだ。総合満足度1位はKDDIとなった。項目別の1位は「法人割引サービス」のみであるが、全体的にバランスのよい評価を得ている。
 NTTドコモが11項目中6項目で1位を獲得しつつも、1.4ポイントの差で惜しくも1位を逃してしまった。エリア/品質と法人営業担当を中心とした顧客対応での満足度は非常に高く、NTTドコモの強みは変わっていないとしつつも、価格や料金面での満足度が他の通信事業者よりも低かったのが首位を逃した要因のようだ。
 ソフトバンクモバイルは音声端末の満足度が大きく改善されたのが今回の調査の特徴だ。総合満足度は昨年から16.0ポイント上昇し、NTTドコモと並んだ他、項目別に見ても総じてスコアが上がっている。

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 データ端末の総合満足度ではソフトバンクモバイルが1位に。前回調査から約10ポイントも上昇させている他、個別の項目別評価においても6項目で1位となった。これらのうち「アフターサービス・サポート体制」以外の5項目は、スコアが10ポイント以上高くなっている。また「データ通信速度の速さ」も約10ポイント上昇し、165Mbpsの高速モバイルWiFiルーターの提供などが満足度向上に貢献した可能性が高いと分析されている。

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 最後に通信事業における2014年の大きなトピックと言える音声定額プランの影響についてふれてみたい。業務で必要な携帯電話やPHSなどの音声端末に対して、企業が支払っている金額は、昨年から約1000円減の一人当たり月額平均6523円という結果になった。いずれの通信事業者の利用企業も金額は減少しているが、特にNTTドコモが昨年から大幅に料金が安くなっており、NTTドコモの減少が全体平均の変化の最大要因であるようだ。やはり音声通話定額の影響が大きくみられる結果になっている。

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