電子書籍を読む理由は「無料」が64%でトップ――NTTコムリサーチ・インターネットコム「電子書籍に関する調査」

2014年12月4日 10時00分更新


・電子書籍利用者は42%

・電子書籍を利用する理由の1位は無料で入手できるから

・電子書籍を利用しない理由の1位は紙で読む方が好きだから

 
 
 NTTコム リサーチとjapan.internet.comは2014/11/04~2014/11/05の間、全国10代~50代以上の男女1085人に対し電子書籍に関する調査を行った。

 「電子書籍/雑誌を読んだことがありますか」に対し、「はい」と回答したのは41.8%(前回<2014年7月調査>35.9%)、「いいえ」は58.2%(同64.1%)。さらに、「いいえ」と答えた電子書籍の未経験者632人に読みたいかどうか質問したところ、「はい」は26.7%(同29.9%)、「いいえ」は73.3%(同70.1%)となり、利用経験者と利用希望者の割合に前回から大きな変化はない。

 電子書籍を読んだことがある453人に「なぜ電子書籍/雑誌を読むのでしょうか」と尋ねた結果は以下の通りで、「無料で入手可能な電子書籍/雑誌がある」が最も多い。無料でなければ読まない可能性の高い層とも言える。

【なぜ電子書籍/雑誌を読むのでしょうか】
・無料で入手可能な電子書籍/雑誌がある:64.2%
・持ち歩きに便利:36.4%
・読みたい電子書籍/雑誌がある:33.3%
・電子書籍/雑誌の値段が安い:20.1%
・紙の書籍/雑誌にない便利な機能がある:14.1%
・紙の書籍/雑誌より読みやすい:8.2%
・その他:3.8%

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 一方、利用未経験で電子書籍/雑誌を読みたくないと答えた463人(全体の42.7%)に「なぜ電子書籍/雑誌を読みたくないのでしょうか」と尋ねた結果は以下の通りとなっている。

【なぜ電子書籍/雑誌を読みたくないのでしょうか】
・紙の書籍/雑誌の方が好き:43.4%
・画面では読みにくい:41.9%
・紙の書籍/雑誌で十分満足している:40.0%
・そもそも書籍/雑誌を読まない:21.4%
・電子書籍/雑誌を読むのに必要な専用リーダーの値段が高い:16.2%
・電子書籍/雑誌の値段が高い:12.5%
・興味のある電子書籍/雑誌がない:9.5%
・その他:1.1%

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 電子書籍利用者が42%と前回調査よりも伸びている一方、読む理由としては「無料で入手可能な電子書籍/雑誌がある」が64.2%でトップとなっている。電子書籍の入口として無料コンテンツは充分に効果を発揮できているようだが、そこから如何に購入に結びつけるかが課題となってくるだろう。一方で電子書籍を読まない人に対しては利便性をアピールしていきたいところだ。

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