SNS利用率・満足度、LINEが共に1位に

2014年8月21日 11時43分更新


・日本のSNS利用者は2014年末に6,023万人、2016年末には6,870万人へ拡大
・ネットユーザーに占めるLINE利用率は48%、ツイッター 42%、フェイスブック40%
・利用者満足度1位はLINEで73.1ポイント、2位はスカイプで70.4ポイント
・10%のSNSユーザーが誹謗中傷を受け、7%がアカウント悪用などの被害に遭っている

 
 
 株式会社ICT総研は8月20日、「2014年度 SNS利用動向に関する調査」の結果を発表した。それによると日本のSNS利用者数は年々増加しており、2013年末時点では5,487万人だったが、2014年末には6,023万人に達する見込みだという。
またSNSは複数登録を行なっているユーザーも多く、2013年末の国内における登録総数は重複登録分も含めると約2億8,000万件に及ぶという。利用者層も従来のように若年層ばかりではなく、40〜50代以上の年齢層にも拡大しており、登録者数・利用者数ともに増加傾向が見られる。このまま普及が進めば2016年末には利用者数は6,870万人に達するとICT総研は予想している。

DN2014082101_001

 次に利用率・満足度についてみてみると、両者でLINEがトップに立っている。利用率ではLINEが47.6%で1位となり、Twitterの41.9%、Facebookの39.9%と続いている。この3つのサービスが特に利用率が高く、利用率4位のmixiが19.7%、5位のSkypeが18.8%、6位のGoogle+が16.1%と、4位以下は数字が一枚落ちる結果となっている。
 満足度では73.1ポイントでこちらもLINEが1位となった。2位はSkypeで70.4ポイント。利用者数の多いTwitter、Facebookを抑えてこの順位なので、利用者数は少なくともユーザーには好まれているようだ。3位はTwitterで69.7ポイント、4位はGoogle+で64.5ポイント、5位はFacebookで64.1ポイントとなった。Facebookは利用率の割には他サービスに満足度では負けてしまっているので、改善が望まれるだろう。

DN2014082101_002 CS2014082101_001

 またSNS利用の際の問題についても今回の調査では取り上げている。SNSの普及によってコミュニケーションの利便性が高まっている一方、負の側面も避けられなくなってきた。SNS利用時に知らない人から友達申請を受けてとまどいを感じた人は31.4%、SNSに時間を使いすぎて後悔した人は29.2%に達している他、着信が多すぎてストレスを感じた人は23.6%、SNSで誹謗中傷を受けた人も10.1%となっている。また自分のアカウントを悪用されたと回答した人は6.7%という結果が出ている。

CS2014082101_002

 SNSが広く普及し、日常のコミュニケーションの利便性が高まった反面、その分安全性も追求されるべきだとレポートでは指摘している。しかしサービス側に求めるだけではなく、ユーザー側もSNSの利便性を享受するならば相応のリテラシーも必要とされるのではないだろうか。勿論サービス側も安全性を追求すべきだが、これだけSNSが日常に浸透してきている分、ユーザーも自衛できるようリテラシーを高めていく必要があるだろう。

 なお詳細なレポートに関しては以下のリンクを参照してもらいたい。
・ICT総研:2014年度 SNS利用動向に関する調査
 http://www.ictr.co.jp/report/20140821000067.html

関連カテゴリー